ワンちゃんのための安全なお部屋作りで飼い主さんも安心!
ワンちゃんのために安全なお部屋作りをしませんか?ワンちゃんは思いがけない行動をするため、しっかりした対策が欠かせません。
「うちは大丈夫!」という飼い主さんも、今一度確認してみましょう。ワンちゃんが安全に暮らせるお部屋は、飼い主さんにとっても安心なお部屋です。今回は、ワンちゃんのための安全なお部屋作りについて解説します。
ワンちゃんのケガ予防
ワンちゃん目線になって、家の中をチェックしてみましょう。ワンちゃんのケガ予防をすると、飼い主さんにとっても安全なお部屋になります。
フローリングは滑り止め対策を
滑りやすいフローリングには必ず対策を行います。はしゃいだワンちゃんが床で滑ると、関節を傷めたり、脱臼や骨折をしたりする恐れがあり大変危険です。足腰の筋力が弱ったシニアのワンちゃんは、立ち上がるだけで滑る可能性があります。
マットを敷くか、ペット用ワックスを塗るのが対策としておすすめです。タイル状のペット用マットは、取り外して洗濯できるので粗相をしても安心。廊下や階段も忘れずに対策をしておきましょう。
毛足がループ状のじゅうたんはふかふかで気持ちがいいのですが、ワンちゃんの爪がひっかかる恐れがあります。ワンちゃんが過ごす部屋では、使用を控えましょう。
玄関にはゲートとステップがあると安心!
飛び出しや落下対策のために、玄関にはゲートを付けておくと安心です。何かに興奮して、玄関扉が開いた瞬間飛び出すトラブルを予防できます。
うちの子は飛び出さないと思っていても、飼い主さんの帰宅に喜びすぎて外に出てしまうかもしれません。リビングと玄関の間にドアがないワンルームは、とくに注意が必要です。
玄関に高さがある家には、ステップかスロープの設置をおすすめします。小型犬やダックスフントなど胴が長いタイプのワンちゃん、シニアのワンちゃんは段差が足腰の負担です。
電気コードは齧り防止カバー
電気コードにはカバーを付けましょう。スマートフォンやタブレットの充電コードも要注意です。とくに子犬はなんでも口にします。歯の生え変わり時期は、やたらと噛みたがるので大変危険です。
カバーを付けにくい場所では、ワンちゃんの嫌いな味のスプレーを付けておきます。スプレーは、ワンちゃん専用いたずら防止スプレーを利用してください。非常に苦い味がしますが、ワンちゃんがなめても安全です。心配な飼い主さんは、動物病院で相談してみましょう。
家具の角にはぶつかり防止ガード
家具の角には、ぶつかってもケガをしないようガードを付けます。パグなど目が出ているタイプのワンちゃんは、目の高さの位置に付けましょう。
人間の赤ちゃん用グッズに、ぶつかり防止が販売されています。シニアのワンちゃんのぶつかり防止に広範囲にガードしたい場合は、お風呂用マットが軽くておすすめです。
キッチンはワンちゃん立ち入り禁止
キッチンにはゲートを付け、ワンちゃんが入れないようにしましょう。ゲートが付けられない場合は、サークルを利用します。
包丁やキッチンばさみなどの刃物や、炎や熱湯など危険なものが多いキッチン。油が飛び跳ねる恐れもあります。料理中そばにワンちゃんがいると、飼い主さん自身もやけどやケガをする可能性も高く危険です。
誤飲誤食対策も忘れずに
好奇心旺盛なワンちゃんは、思いがけないものを口に入れたり噛んだりします。しっかり対策をしましょう。
クッションや座布団の飾りに注意
ボタンなど飾りが付いたクッションや座布団は、使わないようにします。飾りをワンちゃんが噛みちぎって飲み込んでしまう恐れがあります。座布団の4隅に付いている「角綴じ」も要注意です。どうしても使いたいときは飾りを取り除くか、ワンちゃんが入れない部屋で使いましょう。
靴下は必ず片付けて
靴下は脱ぎっぱなしにせず、ワンちゃんの届かないところに片付けましょう。ワンちゃんは飼い主さんのニオイが付いている靴下が大好き。大きなワンちゃんだと、そのまま飲み込んでしまう可能性があります。飲み込むと、消化管に詰まることがあるため危険です。
フタ付きゴミ箱がおすすめ
ワンちゃんが過ごす部屋のゴミ箱は、フタ付きがおすすめです。食べ物を捨てなくても、ガムやキャンディの包み紙などもワンちゃんは興味津々。食品のニオイが付いたビニール袋やラップなども危険です。いい匂いがすると食べてしまう可能性があります。
ただし簡単なフタだと、かしこいワンちゃんは開けてしまいます。簡単に開けられないクリップ付きゴミ箱でしっかり対策してください。
ワンちゃんのストレス予防も大切
ワンちゃんのストレスの原因を取り除いてあげましょう。リラックスできる家は、ワンちゃんにとって安全な家です。
「クレート」は落ち着ける場所に
ワンちゃんのクレートは、窓やドアから離した落ち着ける場所に設置します。外の物音が聞こえたり、人の出入りが多かったりするとなかなかリラックスできません。
ワンちゃんがやたらと吠える場合は、実は庭にいつも野良猫が来るなどクレートの設置場所に関連している可能性があります。
部屋のレイアウト上「どうしても窓やドアの近くに置くしかない」という場合は、クレートにカバーをかけるなど対策をしてください。
エアコンの冷えすぎ暑すぎに注意
エアコンの冷暖房を使用する際は、ファンなどを利用して空気を循環させましょう。ワンちゃんたちは、私たち人間よりもずっと低い位置で過ごしています。人間にとって快適な室温でも、ワンちゃんたちにとっては不快な場合があるのです。
冷房が直撃していたり、暖気がたまったりしているかもしれません。ワンちゃんの高さになって温度を確認してみてください。床暖房を入れている家では、ワンちゃんが体を冷やせるスペースを作っておくと安心です。シニアのワンちゃんは、飼い主さんがときどき移動させてあげましょう。
まとめ
ワンちゃんが安全に過ごすための部屋作りをしましょう。ワンちゃんにとって安全なお部屋は、飼い主さんのとっても安全で安心なお部屋です。ケガ防止や誤飲誤食防止は欠かせません。また、ストレスを取り除くことも安全なお部屋作りには大切です。
思いがけない行動をするのがワンちゃん。すでに対策している飼い主さんも、ワンちゃんの目線でもう一度確認してみてください。