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ワンちゃんが飼い主さんについてくるのは愛情の印?注意が必要なケースも解説

ワンちゃんが飼い主さんについてくるのは愛情の印?注意が必要なケースも解説

ワンちゃんが飼い主さんのあとをついてくるのはなぜでしょう?ついてくる理由は、飼い主さんが大好き、おやつが欲しいなどさまざま。しかし、中にはワンちゃんの心の病気「分離不安症」が理由になっている場合もあります。 

今回はワンちゃんが飼い主さんのあとをついてくる理由や注意が必要なケースについて解説します。

ワンちゃんの本能

ワンちゃんはもともと群れで生活する社会的な動物です。ワンちゃんが独りで過ごす方が不自然といえます。そう考えると、リーダーである飼い主さんのあとをついていくのは不思議ではありません。 

近くで飼い主さんの行動を眺めるのは、ワンちゃんにとって刺激にもなりますし、安心もするでしょう。ときには一緒に何かやりたがる素振りさえ見せます。もしかしたら、ワンちゃんが飼い主さんと群れを作りたいと思っているのかもしれません。

散歩など楽しい出来事への予感

ワンちゃんにとってうれしい出来事がありそうなときも、飼い主さんのあとをついてまわります。たとえば散歩に出かける前などによく見られるでしょう。

逆にワンちゃんにとって苦手な出来事がありそうな場合は、ついてこないはずです。シャンプーが苦手なワンちゃんなら、支度をしている飼い主さんの様子を察して隠れてしまうかもしれません。
やってほしいことがある
トイレに行きたい、おやつが欲しい、ごはんが欲しいなど何か要求がある場合もついてまわってアピールします。

一度ついていって要求が通った経験をすると、何かして欲しいときはついていくようになります。

飼い主さんのことがとにかく好き

ワンちゃんは飼い主さんのことが大好き。いつも一緒にいたい、離れたくない気持ちの表れです。家族の誰にでもついていく場合もあれば、リーダー的存在のお父さんだけという場合もあります。

なぜかワンちゃんに好かれる人も存在します。動物行動学者コンラート・ローレンツ博士(1903-1989)は、「見知らぬワンちゃんがしょっちゅうついてくる」と述べていました。あるときは自分の飼っているワンちゃん5匹以外に、なんと16匹もの知らないワンちゃんがついてきていたそうです。

ワンちゃんがついてこない飼い主さんは、不安になりかもしれません。しかしついてこないからといってワンちゃんの愛情が薄いわけではありません。ワンちゃんそれぞれの性格や個性があります。日頃から愛情深く接していて、楽しく暮らしていれば何の問題もありません。

怖い、不安な状況

雷が鳴っている、地震があったなど怖い出来事があったときも飼い主さんのあとをついていくワンちゃんがいます。飼い主さんも一緒になって怖がると、ワンちゃんはまずます不安になるので注意が必要です。

足首などを咬むワンちゃんは注意

人についてきて、足首などを咬む場合も注意が必要です。子犬の場合は、人の足首がおもちゃになっている可能性もあります。
咬まれれば、たいていの人は驚くはずです。叫んでしまうかもしれません。ワンちゃんは人間の反応を見て「効果があった」「おもしろい」と思ってしまうのです。

大きな声で叱るのは逆効果です。騒がないで静かに立ち去ります。子犬のワンちゃんには、おもちゃを与え「足首はおもちゃではない」と教えましょう。
大人のワンちゃんの場合は、自分がリーダーだと勘違いしている可能性もあります。行動にくわしい獣医さんに相談しましょう。

1人になりたくない「分離不安症」 

飼い主さんのあとをついてくる以外に、「留守番中吠え続ける」「部屋を荒らす」などの行動が見られる場合は「分離不安症」の可能性があります。

なぜ分離不安症になるの?

ワンちゃんは大変知能が高く好奇心旺盛な動物です。人とコミュニケーションを取れますし、自分の経験から学べる能力もあります。その分、分離不安のような心の病気になってしまう可能性も高いといえるでしょう。
ワンちゃんは、留守番など1匹で過ごす状況には多少のストレスを感じています。しかしなんらかの原因で強くストレスを感じると、分離不安症を生じるのです。

ワンちゃんが分離不安症になると、さまざまな問題行動を起こします。深い愛着を感じている飼い主さんから離れる場合によく見られます。

分離不安症で見られる行動

1匹になってから、次のような行動が30分以内に生じると分離不安症の可能性が高くなります。

・ワンちゃんが1匹になる状況で吠える
・周囲のものを破壊する
・トイレ以外の場所で粗相をする
・嘔吐や下痢をする
・よだれをたらす
・ご飯やおやつを食べない
・自分の前足などをなめ続けたり噛んだりする

飼い主さんや家族が戻った際の行動にも分離不安症の特徴が現れます。

・飼い主さんの帰宅に興奮しておしっこをしてしまう
・家にいるときは飼い主さんのずっとあとをついて歩く
・姿が見えなくなると吠え続ける

分離不安症のきっかけになりやすい出来事

次のような原因が考えられます。いくつか重なっている場合もあるようです。

・母犬や兄弟犬と早く引き離された
・ホテルや動物病院に預けられた経験がある
・人に放棄されたり、虐待されたりした経験がある
・結婚や出産などで家族が増えた、引っ越し、飼い主さんの就職などライフスタイルの変化
・留守番中に雷や大地震などを経験した
・高齢になって、聴覚や視覚が衰えた
・認知症になっている
・いつも一緒で飼い主さんとの愛着が強すぎる

分離不安症の改善

軽い分離不安なら次のような方法をためしてみましょう。

・留守番の練習
留守番の練習を行います。留守番時間も楽しい、悪くないとワンちゃんに思わせるのがコツです。コングにおやつを詰めて与えると、食べるのに夢中になってそのうち寝てしまうでしょう。また、出ると見せかけてすぐに戻る、吠えているときは戻らないなどを繰り返します。

・運動や遊びを増やす
たっぷり運動させるのも大切です。一緒に遊んだり、運動したりする時間を増やしてみましょう。

嘔吐や下痢をする、破壊活動が激しいなどの症状がある場合は、獣医師に相談しましょう。分離不安ではなく体調不良が隠れている場合もあります。

まとめ

 

ワンちゃんが飼い主さんのあとをついてくる姿はいとおしいですよね。楽しそうについてくる場合は、愛情や信頼の証といえるでしょう。しかし、あとをついてきて足首に咬みつくなどの行為は、人の足をおもちゃだと勘違いしています。すぐにやめさせましょう。 

また、飼い主さんの姿が見えなくなると吠え続ける、留守番中に粗相や破壊活動をする場合は分離不安症の可能性があります。留守番の練習をする、運動量を増やすなどの対策を行いましょう。また病気などが隠れているケースもあるので、必ず動物病院を受診してくださいね。