ワンちゃんと赤ちゃんが仲良く暮らすには?メリットや注意点も解説
「ワンちゃんを飼っているけれど、赤ちゃんが生まれても大丈夫?」「赤ちゃんがいるお家でワンちゃんをお迎えしたい」と思っている方もいらっしゃると思います。しかし、赤ちゃんとワンちゃんが仲良く暮らせるかどうか、心配ではないでしょうか。
ワンちゃんも赤ちゃんも大切な家族。大人である飼い主さんが接し方に注意すれば仲良く暮らせます。この記事では、ワンちゃんと赤ちゃんが仲良く暮らすメリットや注意点を解説します。
仲良くするコツ
ワンちゃんと赤ちゃんが仲良くするためには、ワンちゃんへのケアが大切です。嫉妬しないように、ワンちゃん優先を心がけましょう。
ワンちゃんをサークルやケージに慣れされる
赤ちゃんのお世話の時間などは、ワンちゃんをサークルやケージに入れておくと安心です。
とっておきのおやつを食べさせるなどして、慣れさせておきましょう。サークルやケージに慣れておくと、来客のときや入院にも役立ちます。
赤ちゃんが生まれたら「ワンちゃんを優先」
赤ちゃんをあやす前にワンちゃんに声をかけたり、おやつをあげたりしましょう。家族の関心が赤ちゃんに移ると、嫉妬するワンちゃんもいます。ワンちゃんは敏感なので、気遣う必要があるのです。ミルクをうらやましがる場合もあります。目の前での授乳は避けたほうがいいでしょう。
ワンちゃんをほめる
ワンちゃんが赤ちゃんに関心を持ったら、しっかりほめてください。「こら!」など怒るのは禁物です。赤ちゃんのそばにいるときに、ほめながらおやつをあげるといいでしょう。「赤ちゃんにやさしくするといいことがある」としっかり教えます。繰り返すとワンちゃんは赤ちゃんと過ごす時間が好きになるはずです。
ワンちゃんとの時間を作る
ワンちゃんとだけの触れ合いタイムを意識して作ってください。赤ちゃんが生まれると忙しくなりますが、かまわれないままだとワンちゃんにストレスが溜まります。赤ちゃんは大人と行動が異なるので、ワンちゃんにとっては不安を覚える場合もあるのです。
ストレスや不安によって、攻撃性が増したり、粗相など問題行動を起こしたりするかもしれません。ワンちゃんとしっかりコミュニケーションを取って、ストレスや不安を解消してあげましょう。
ワンちゃんと赤ちゃんが暮らすメリット
・免疫力アップ
ワンちゃんと暮らすと赤ちゃんの免疫力が高くなり、病気に強くなるという調査結果があります。一定時間、外で活動するワンちゃんが近くにいると赤ちゃんの免疫力が高まるのです。ワンちゃんが持っているごく弱い細菌などに赤ちゃんが触れるため、免疫力が上がると考えられます。
ワンちゃんを飼っていない家庭の赤ちゃんに比べ、鼻炎、セキなど呼吸器疾患の発生は3割少なく、耳の感染症にかかる確率はおよそ半分だったと報告されています。
ワンちゃんがいると、不潔なのではと心配するかもしれません。しかし、赤ちゃんは無菌状態で育つわけではないのです。私たちが生活している環境には、目に見えない細菌やウイルスが数多く存在しています。赤ちゃんは、ある程度細菌やウイルスにさらされて免疫力を付ける必要があるのです。
・情緒面の発育に影響
赤ちゃんのときから、ワンちゃんが一緒にいると情緒面での発育にも良い影響を与えるのもメリットです。歩けるようになったら、おやつを与えるなどのお手伝いができるようになります。散歩にも一緒に行くと、ワンちゃんとの絆もできるでしょう。小さいうちからワンちゃんの温もりを感じ、生き物をいつくしむ心も育ちます。
ワンちゃんと赤ちゃんが一緒に暮らす注意点
ワンちゃんと赤ちゃんが仲良く平和に暮らすためには、大人が十分注意する必要があります。
ワンちゃんと赤ちゃんを2人きりにしない
ワンちゃんと赤ちゃんの関係が良好でも、絶対に2人きりにしないでください。何かのきっかけで、ワンちゃんが赤ちゃんを咬む痛ましい事故は生じています。
必ず大人が付き添い、何かあったらすぐに対応できるようにします。「うちのワンちゃんはおとなしいから大丈夫」と油断するのは禁物。
例えば、赤ちゃんは不規則な動きをするため、ワンちゃんにとって獲物のように見える場合もあるのです。どんなにおとなしいワンちゃんでも、狩猟本能はあるので注意しましょう。
ハイハイなどが始まると、赤ちゃんはワンちゃんのしっぽをつかんだり、耳を触ったりなどができるようになります。突然つかまれると、驚いて反射的に咬む可能性もあるのです。
ワンちゃんのお食事タイムは赤ちゃんを別の部屋に
赤ちゃんにごはんを取られると警戒して、攻撃的になる可能性があります。ハイハイやよちよち歩きの赤ちゃんは、好奇心旺盛です。ワンちゃんが食べているフードやおやつにも興味津々。手を出して食べようとする可能性もあります。
食事を邪魔されるのが苦手なワンちゃんは多いので注意しましょう。ゆっくり食べられるように、赤ちゃんは別室で過ごします。ワンちゃんはサークルで食べさせるといいでしょう。
ワンちゃんの健康管理をしっかり
狂犬病予防接種やワクチン接種、フィラリア予防など健康管理をしっかり行います。人に感染する危険性がある、お腹の寄生虫やノミやダニなど皮膚の寄生虫予防も欠かさないでください。ブラッシングは毎日、シャンプーも定期的に行って体の清潔を保ちましょう。
抜け毛や排泄物の掃除
抜け毛や排泄物を放置すると、赤ちゃんが誤って口にする恐れがあります。抜け毛による咳などを予防するためにも、こまめに掃除をしてください。
ベビーベッドがおすすめ
赤ちゃんはベビーベッドでのねんねがおすすめです。ワンちゃんが赤ちゃんを踏むなど、トラブルが予防できます。
赤ちゃんが大きくなってきたら
ワンちゃんへの接し方を教えてあげましょう。大人が一緒について、おやつを与える練習から始めるのがおすすめです。散歩に一緒に行くのも仲良くなる方法のひとつですが、大人1人ではワンちゃんと赤ちゃん両方に目が行き届かなくなる可能性もあります。なるべく大人2人が連れて出かけるようにしてください。
まとめ
ワンちゃんと赤ちゃんが仲良く暮らすには、ワンちゃんへの対応が大切です。赤ちゃんに嫉妬しないよう、ワンちゃんを優先してあげましょう。赤ちゃんに関心を持ったら、おやつを与えてたっぷりほめてください。
ワンちゃんと過ごすのは、赤ちゃんにとっても免疫力がアップするなどメリットもあります。
ただ、どんなに仲良くなってもワンちゃんと赤ちゃんと2人きりにしないでください。何かのきっかでワンちゃんが興奮し、赤ちゃんを咬むなど事故につながる可能性があります。
赤ちゃんが成長し、ワンちゃんのお世話ができるようになるまで大人がしっかり見守ってくださいね。