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トイレの犬-ジャックラッセルテリア

ワンちゃんが下痢をしたらどうすればいい?原因や病院に行くべき症状を解説

ワンちゃんが下痢をすると、飼い主さんは心配になりますよね。動物病院にすぐ連れて行くべきか、様子をみたほうがいいのかも悩むのではないでしょうか。

今回は、ワンちゃんの下痢の原因や症状、動物病院に連れて行くべき症状について解説します。

ワンちゃんの下痢とは?

「下痢」は、正常な便より水分が多い状態です。下痢はなぜ起こるのでしょうか?下痢について解説します。

どうして下痢が起こるの?

 下痢が生じるメカニズムは次の通りです。ワンちゃんの下痢がどれに当てはまるかは、獣医さんが診断します。 

・分泌性下痢

ウイルスや細菌感染、毒素によって腸液の分泌が増加するため生じる下痢です。

・浸透圧性下痢

腸で消化されない、または吸収しにくい物質による下痢です。牛乳などで生じる可能性があります。

・運動機能障害による下痢

腸の動きが活発になりすぎると、水分がうまく吸収できないため下痢を生じます。ストレスや緊張などによって自律神経が乱れるためです。 

・炎症性の下痢

腸粘膜の炎症による下痢です。原因はガンや感染のほか、原因不明の炎症もあります。

下痢の分類

下痢は、腸の部位や治るまでにかかる期間、便の状態で分類できます。

・腸の部位

小腸に原因がある下痢「小腸性下痢」、大腸に原因がある下痢「大腸性下痢」で分類できます。小腸、大腸どちらにも原因があるケースもあるようです。また、ほかの臓器の異変でも下痢を生じるケースがあります。

・便の状態

水のような「水様性の下痢」、「泥のような下痢」「やややわらかい便」など形状でも分けられます。

・治癒するまでの期間

1日~5日程度で治る下痢は「急性下痢」、2週間から3週間たっても治らない場合は「慢性下痢」と考えます。

ワンちゃんの下痢の原因

下痢の原因はたくさんあります。

・食べ過ぎ

フードやおやつの食べ過ぎは下痢を招きます。肥満の原因にもなるので、注意しましょう。

・フードの劣化

劣化して、酸化したドッグフードも下痢の原因のひとつです。未開封でも高温多湿の環境で保存すると劣化する場合があります。フードはフレッシュなものを与えるようにしてください。残った分は、密閉容器に入れて日光の当たらない涼しい場所で保存しましょう。

・フードの急な変更

急なフードの切り替えも下痢の原因のひとつ。フードを切り替えるときは「少しずつ」を心がけてください。

・生ゴミなどの異食

生ゴミをあさって食べた、腐敗した食品を食べたなども原因になります。ゴミ箱はしっかりしたふたがついたタイプがおすすめです。

・ワンちゃんにとっての有害食品、薬物の誤食

チョコレートやお酒などはワンちゃんにとって有害です。好奇心から人のお薬を食べて下痢を生じるケースもあります。食品も人の薬もワンちゃんの届かない場所に保管しましょう。

・ウイルスによる下痢

犬パルボウイルス、犬ジステンパーの症状として下痢があります。ワクチンを受けると予防できるウイルスもあります。獣医さんに相談しましょう。

・細菌による下痢

カンピロバクターや黄色ブドウ球菌など、細菌に感染すると下痢を生じます。生肉は特に危険なので与えないようにしましょう。散歩中、ほかのワンちゃんの便を嗅がせないなども大切です。 

・寄生虫や原虫

回虫や鞭虫(べんちゅう)など寄生虫、ジアルジアやコクシジウムなど原虫の感染も下痢の原因です。

・ストレス

ストレスでもワンちゃんは下痢をします。引っ越し、家族が増えた、留守番などがストレスになるようです。知らない人が家にきただけで、下痢をするワンちゃんもいます。

・アレルギー

アレルギーの症状のひとつに下痢があります。原因は、フードやおやつに含まれる肉類や大豆などタンパク質、小麦やトウモロコシなど炭水化物のほか、添加物などさまざまです。 

ほかにも、糖尿病など内分泌の病気、腎臓や肝臓、すい臓などの病気なども下痢の原因になります。

なかには、原因がはっきりしない慢性下痢「炎症性腸疾患」もあるようです。

動物病院を受診したほうがいい下痢

下痢をしてもすぐに回復し、元気や食欲があれば様子をみていてかまわないでしょう。しかし次のような場合は、動物病院を受診しましょう。

・子犬、シニアのワンちゃんの下痢。

子犬もシニアのワンちゃんも、体力や免疫力がありません。たとえ元気で食欲があっても、必ず動物病院を受診しましょう。

・下痢に血が混じっている、下痢便が黒い、ゼリー状のものが混ざっている

出血など腸にトラブルが起きている可能性があります。いつもの便と違う場合、便を持って受診するといいでしょう。

・下痢便のニオイがいつもと違う

ニオイも判断の大切な要素。「いつもと違う」と思ったら迷わず受診してください。

・嘔吐もしている

腸だけの問題ではないかもしれません。誤飲などをしている可能性もあります。早めに受診しましょう。

・食欲や元気がない

大好きなフードやおやつを食べない、ぐったりしている場合も受診をおすすめします。

・お腹が痛いようなしぐさをしている

ワンちゃんは、お腹が痛いときに「胸を床につけて前足を伸ばす」しぐさをする場合があります。急いで動物病院を受診してください。 

・元気で食欲もあるが下痢が止まらない

元気で食欲があっても、下痢が続く場合は動物病院を受診します。

・しょっちゅう下痢をする

すぐに治るものの、頻繁に下痢をする場合も受診しましょう。

ほかにも、特に目立った症状がなくても「なんとなくいつもと違う」と思ったら、動物病院を受診してください。

ワンちゃんの下痢の注意点

ワンちゃんが下痢の際、飼い主さんはいろいろとケアをしたくなるでしょう。しかし、かえって病状を悪化させるケアもあります。人に感染する下痢もあるので、しっかり手を洗ってください。 

・人間の整腸剤や下痢止めを与える

ワンちゃんと人とは代謝機能が異なります。「人間の赤ちゃんも飲めるから」などの理由で、ワンちゃんに与えないでください。思いがけない副作用が生じる危険もあります。腸内細菌の種類や量も異なるので、人の薬を与えないようにしましょう。

・自己判断で絶食させる

絶食は低血糖になるケースもあります。特に子犬は危険です。絶食させたほうがいいかどうかは、必ず動物病院の指示に従いましょう。

・処方された薬を勝手に止める

獣医さんは、ワンちゃんの病状に合わせて薬を処方しています。飼い主さんが自己判断で止めると、薬の効果が出ません。下痢がおさまっても、勝手に薬をやめないようにしましょう。 

・手を洗う

寄生虫による下痢や、カンピロバクターなど細菌感染による下痢は「人獣共通感染症」といって、人にも感染します。便の処置をしたあとやワンちゃんと遊んだあとは、しっかり手を洗ってください。とくに免疫力があまりない小さなお子さんやお年寄りは、十分注意しましょう。

まとめ

ワンちゃんが下痢をすると心配ですよね。下痢は原因もさまざまですし、症状もいろいろあります。1日から数日で回復すればいいのですが、食欲や元気がない、便が黒い、ゼリー状のものや血が混ざっている場合は動物病院を受診しましょう。

元気や食欲があるのに、下痢がなかなか治らない場合も受診してください。特に子犬やシニアのワンちゃんは注意が必要です。くれぐれも人の薬は与えないでくださいね。

人に移る下痢もあるので、ワンちゃんのケアをしたあとはしっかりと手を洗ってください。