ワンちゃんにとって「おもちゃ」のメリットとは?正しい選び方も解説
ワンちゃんは遊ぶことが大好き。そのためワンちゃんには「おもちゃ」が欠かせません。おもちゃがあると、ストレスや運動不足が解消できるだけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションにも役立ちます。子犬時代は、適切なおもちゃが噛む欲求を満たしてくれるでしょう。
しかしワンちゃんにどのようなおもちゃを選べばいいのか、悩むときもありますよね。
今回は、ワンちゃんにとってのおもちゃのメリットやおもちゃの正しいい選び方を解説します。
ワンちゃんにとって「おもちゃのメリット」
おもちゃはワンちゃんにとってたくさんのメリットがあります。具体的なメリットを見ていきましょう。
ワンちゃんのストレス解消になる
おもちゃで遊ぶと、ワンちゃんのストレスが解消できます。ワンちゃんは本来狩りをする動物。おもちゃを獲物に見立てて遊ぶことで、狩猟本能が満たされるのです。噛むたびに音がなるおもちゃを好む犬が多いのも、「獲物を捕まえた」気持ちになれるのでしょう。
ボールは、転がっていくので追いかけて捕まえる楽しみがあるおもちゃです。コングは、跳ねると思いがけない方向に飛んでいくので、小さな獲物のように見えます。ワンちゃんは興奮するでしょう。
転がすとフードが出てくる知育おもちゃも、「遊ぶ」と「食べる」が満たされ、ワンちゃんが夢中になれるおもちゃ。ひとりで留守番する時間も忘れられるようになります。
子犬の甘噛み対策
噛み応えのあるおもちゃは子犬の甘噛み対策にも利用できます。生後5ヶ月頃は歯が生え変わるときで、歯ぐきがムズムズするので人の手や家具などを噛むトラブルも増えます。
しかし噛むおもちゃがあればかなり改善可能です。特にゴム製の子犬用コングなどは適しています。
運動不足を解消する
フリスビーやボールを追いかけて走りまわるなど、おもちゃでの遊びはワンちゃんの運動不足も解消します。飼い主さんとの引っ張りっこ遊びも、いい運動になるでしょう。お散歩も楽しい運動ですが、おもちゃでの運動はメリハリがあるのでワンちゃんがさらに楽しくなるはずです。
お手入れに利用できる
おもちゃを上手に利用すると、ワンちゃんのお手入れも楽になります。例えば、フードが入れられ、吸盤で壁に取り付けられるおもちゃは便利です。ワンちゃんの口の高さあたりに取り付ければ、ワンちゃんはおもちゃに夢中。その間に飼い主さんはブラッシングや爪切りができるのです。これなら人がワンちゃんを押さえつける必要もありません。
参考:スティッキーボーン
スティッキーボーン | にいがたペット行動クリニック 新潟の獣医行動診療科【公式HP】 (n-pbc.com)
ワンちゃんのおもちゃ選び
ここからはワンちゃんのおもちゃの選び方を解説します。ワンちゃんにぴったりのおもちゃを見つけてあげましょう。
犬用を選ぶ
当たり前のようですが必ず「犬用」のおもちゃを選びましょう。人間用の道具やおもちゃはワンちゃんに与えないでください。
捨てるからいいと思っていらないスニーカーを与えると、ワンちゃんは「スニーカー」そのものがおもちゃだと認識して、新しいスニーカーも噛む可能性があります。ワンちゃんには新品と捨てるスニーカーの区別はつかないのです。
また、人間用はワンちゃんが使うことを想定していないので、壊れる危険性があります。ぬいぐるみなど遊んでいるうちに、装飾品やボタンなどを飲みこむかもしれません。これは、腸閉塞などのトラブルに発展する恐れもあるのです。テニスボールやゴルフボールも、誤飲や窒息の危険性が高くなります。
ワンちゃんの体のサイズに合わせて選ぶ
必ずワンちゃんのサイズに合ったものを選んでください。おもちゃのパッケージに書いてあるサイズを確認しましょう。例えば大型犬に、小型犬用のおもちゃを与えると丸呑みする恐れがあります。
大型犬と小型犬などサイズの異なるワンちゃんを多頭飼いしている飼い主さんは、誤飲トラブルが起きないように十分注意してください。
ワンちゃんの年齢やライフステージに合わせて選ぶ
年齢やライフステージに合ったおもちゃを選ぶことも大切です。例えばおやつを入れられるコングなどは、歯の状態に合わせパピー用シニア用なども用意しています。
遊び方によって選ぶ
ワンちゃんの遊び方によっても選ぶ方法があります。さまざまな場面に対応できるよう、複数用意しておくようにしましょう。
・ひとり遊び用
主にワンちゃんが留守番中やお手入れ中、クレート内での待機の時間などにひとりで遊ぶおもちゃです。知育おもちゃやトリートボールがあると、退屈な時間がなくなり、いたずら予防にもなります。
・飼い主さんとの遊び用
飼い主さんと遊ぶおもちゃも必要です。ロープやボール、ワンちゃん用などのぬいぐるみが適しているでしょう。取ってこい遊びや引っ張りっこ遊びで飼い主さんとコミュニケーションを深められます。
ワンちゃんのおもちゃの注意点
おもちゃで遊ぶときには、ケガやトラブルを予防するためにもいくつか注意点があります。
おもちゃは片付ける
おもちゃを出しっぱなしにしておくと、すぐに飽きてしまいます。遊び終わったら片付けるようにしましょう。いろいろなおもちゃをローテーションして遊ぶと飽きずに長く使えます。
小さなお子さんが遊ぶときは大人がつく
小さなお子さんがワンちゃんと遊ぶときは、必ず大人がそばについているようにします。
おもちゃでワンちゃんが興奮しすぎて思いがけないトラブルが起きるかもしれません。お子さんが興奮したワンちゃんを制御するのは困難です。
おもちゃの定期点検を
飼い主さんは、おもちゃの状況を定期的にチェックしましょう。汚れている場合は、取り扱い説明書に従って、拭いたり洗ったりして清潔に保ちます。壊れたりほころんだりしたら、どんなにお気に入りでもすぐに処分しましょう。お気に入りは、スペアをいくつか用意しておくのがおすすめです。
まとめ
おもちゃはワンちゃんにとって欠かせないアイテム。ストレスや退屈、運動不足を解消します。お手入れにも使えるので、上手に利用したいですね。おもちゃを選ぶときは、まず「犬用」からチョイスします。さらにワンちゃんの大きさや年齢、遊び方に合わせて選ぶことがコツです。ワンちゃんとの暮らしを豊かにするためにも、おもちゃを上手に利用しましょう。