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ワンちゃんに避妊・去勢手術をさせるべき?メリットとリスクについて

ワンちゃんに避妊・去勢手術をさせるべき?メリットとリスクについて

子犬を飼い始めた、またはこれから子犬をお迎えする飼い主さんのなかには、避妊・去勢手術をワンちゃんにすべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

避妊・去勢手術はメリットもある反面、リスクがあります。飼い主さんはメリットもリスクもきちんと理解して手術をするか、しないかの判断をしたほうがよいでしょう今回は避妊・去勢手術を受けるメリットとリスクについて詳しく解説します。避妊・去勢手術をさせるべきかどうか、悩んでいる飼い主さんはぜひ最後まで読んでみてください。


ワンちゃんに避妊・去勢手術はするべき?

ワンちゃんの避妊・去勢手術については、

またワンちゃんは意見を言うことができないため、最終的には飼い主さんが決断することになります。


しかし、避妊・去勢手術を受けさせるべきか、止めておくべきか、悩む飼い主さんは多くいます。


次の章では、実際に避妊・去勢手術を受けることにした理由と、受けずにいた飼い主さんの思いをご紹介しますので参考にしてください。


避妊・去勢手術をした・しなかった理由とは?

実際避妊・去勢手術を受けさせた飼い主さんに、手術をした理由を聞くと、「繁殖を避けるため」がもっとも多い意見でした。


ヒート中の女の子のワンちゃんは、男の子のワンちゃんを発情させてしまいます。お散歩中やドッグランなど、飼い主さんが少し目を離した隙に交配をしてしまい、予想外の妊娠をしてしまうこともあるためです飼い主さんは、ヒート中の女の子のワンちゃんを連れて歩くとき、決して目を離してはいけません。

ドッグランや宿泊施設などは、ヒート中の女の子の利用は断られるケースが多いです。


また最近では、繫殖を避けるためという理由に加え、「ワンちゃんの健康面を考えて受けさせた」と答える飼い主さんも少なくありません。

避妊・去勢手術を受けると、オス・メス特有の病気を予防できることから、ワンちゃんの将来を見据えて手術を受けると決めた飼い主さんも増えてきています。


一方で、繁殖に積極的な飼い主さんもいます。ワンちゃんの子どもが欲しいとの理由から、

男の子と女の子をペアで飼い始めたり、はじめは男の子を迎え、あとからお嫁さんとして女の子を迎えたりするケースもあります。


さらにごく少数ですが、先天的な疾患によって、全身麻酔に耐えられないであろうと獣医師に判断されたワンちゃんは避妊・去勢手術は受けられません。

遺伝してしまう可能性がある疾患の場合は、繁殖は避けたいところです。遺伝性はない疾患と診断されても、妊娠・出産に問題がないか、獣医師と相談して慎重に決めるようにしてください。


以上のように、避妊・去勢手術をした、しないの理由はさまざまです。


これから避妊・去勢手術をどうするか悩んでいる飼い主さんは、実際に避妊・去勢手術をワンちゃんにした飼い主さんと、しなかった飼い主さんから話を聞いてみるのもよいかもしれませんね。双方の話を聞いてみることで、答えが見えてくることもあるでしょう。


避妊・去勢手術には適した時期がある

ワンちゃんには避妊・去勢手術には受けさせるに適した時期があります。

・男の子:生後6カ月くらいから8カ月の間

・女の子:初回のニートが起こる少し前の生後6カ月頃が目安


一般的には男の子も女の子も、生後6カ月頃を目安としている動物病院が多いですが、避妊・去勢手術には年齢制限はなく、健康なワンちゃんならば成犬でも手術を受けることは可能です。

しかし高齢になればなるほど、全身麻酔のリスクが高くなったり、内臓についた脂肪の影響で手術がしにくくなったりすることもあります。


子犬を迎え、初めて動物病院を受診するときは、避妊・去勢手術について獣医師に相談することをおすすめします。




避妊・去勢手術を受けさせるメリット

ではまず始めに、避妊・去勢手術を受けさせるメリットから解説していきます。

避妊手術を受けるメリット

避妊手術を受けるメリットは以下のようなことが挙げられます。


・発情がなくなる

・不要な交配や妊娠を避けることができる

・生理がきた後の偽妊娠を避けることができる

・子宮蓄膿症の病気を予防できる

・卵巣嚢腫など卵巣疾患を予防できる

・乳腺腫瘍の発生率を下げることができる


このように、女の子のワンちゃん特有の病気を予防できるメリットが多くあります。

望まない妊娠はワンちゃんにも、飼い主さんにも、大きな負担になってしまいますよね。


また女の子のワンちゃんは、ヒート中に食欲不振や精神的に不安定になりますが、避妊手術を受けると、そのようなストレスを避けることもできます。


そして、将来的に発症する可能性がありえる子宮・乳腺系の病気を予防できるメリットは大きいでしょう。避妊手術をした女の子のワンちゃんと比較すると、させていない女の子のワンちゃんは、子宮系や乳腺系の病気を発症するリスクが高いと言われています。


せっかく家族になったのだから、健康で長生きしてもらいたいと願うのは当然のことでしょう。

 

避妊手術を受けるメリットはたくさんありますが、飼い主さんが少しでも不安や疑問に思うことがあれば、獣医師に相談することをおすすめします。


去勢手術を受けるメリット

去勢手術を受けるメリットは以下のようなことが挙げられます。


・発情によるストレスを軽減できる

・マーキングを少なくすることができる

・マウンティングが改善できる

・攻撃性が少なくなる

・前立腺の病気を予防できる

・肛門周囲腺腫という腫瘍の発生率が低くなる

・精巣腫瘍を予防できる

・会陰ヘルニアを予防できる


男の子のワンちゃんは、ヒート中の女の子のワンちゃんのにおいを嗅ぐことで発情するため、去勢手術を受けると、においを嗅いだとしてもソワソワすることが少なくなります。


また縄張り意識の強い男の子のワンちゃんは、多少なりとも他の男の子のワンちゃんに攻撃性を持つので、性格が穏やかになることが期待できる去勢手術はメリットがあると言えるでしょう。


年齢を重ねるとともに発症する可能性が高い男の子のワンちゃん特有の病気(生殖器関連)は、命の危険性を伴います。将来の病気発症を考えて、予防のため去勢手術に踏み切る飼い主さんも多いです。


避妊・去勢手術を受けさせるリスクとは?

避妊・去勢手術を受けさせるリスクもあります。可能性があるリスクは主に4つです。それぞれ詳しく解説していきます。

子孫を残せなくなる

避妊・去勢手術を受けると、当然繁殖は不可能になります。

当然後からワンちゃんの子犬が欲しかったと悔やんでも、その願いは残念ながら叶いません。


避妊・去勢手術に適した時期は、男の子のワンちゃんだと生後6カ月から8カ月、女の子のワンちゃんだと生後6カ月という目安があります。


しかし将来、ワンちゃんに繁殖させてみたいと思う飼い主さんは、避妊・去勢手術の時期について獣医師に相談するとよいでしょう。

産まれてくる子犬にも責任を持てる飼い主さんは、ワンちゃんに避妊・去勢手術をしないという選択肢もあります。

太りやすくなる

避妊・去勢手術を受けた後は、ホルモンの影響を受けて食欲亢進になったり、代謝エネルギーが低下したりするため、太りやすくなる傾向がみられます。


術後は徹底した食事管理が必要になってきます。避妊・去勢手術を受けたワンちゃん用のフードや、カロリーを抑えたダイエットフードも市販されています。それからおやつはあげすぎないようにしましょう。


また、肥満にならないように適度な運動も大切です。肥満は足腰への負担だけではなく、内臓疾患を発症する可能性を高めてしまうので十分な注意が必要です。

手術は全身麻酔のため危険性がある

避妊・去勢手術は全身麻酔をかけて行います。全身麻酔を施すと聞いて手術をためらう飼い主さんは少なくありません。不安になるのは当然のことです。


もし手術を受けると決めた場合は、獣医師から詳しい説明を受けます。そして全身麻酔をかけても問題がない体調かどうか、事前に入念な検査を行います。検査をして何も問題がなければ、日程を決める運びになるでしょう。


ただし検査をして問題がなかったとしても、麻酔による副反応が絶対にないとは言い切れません。ごく稀に麻酔剤でのアナフィラキシーショックを起こすワンちゃんもいます。副反応がゼロではないことをよく理解しておきましょう。

術後に尿失禁の症状が出ることがある

避妊・去勢手術を受けたすべてのワンちゃんが起きるわけではありませんが、術後数年が経過してから尿失禁をしてしまうことがあります。

どちらかというと、避妊手術を受けたことで性ホルモンの分泌が減少する女の子のワンちゃんに多くみられる症状です。

治療法はホルモン剤の投与が一般的です。


まとめ

避妊・去勢手術を受けると、望まない妊娠や将来的にかかりやすいといわれている病気を予防できるメリットがあることがわかりました。


繁殖は避けたいと考えている飼い主さんや、ワンちゃんの健康面を見据えて病気になるリスクを減らしたいと思う飼い主さんは、手術に適した時期を逃さないようにしてください。


避妊・去勢手術を受けないと選択した飼い主さんは、ワンちゃんが繁殖する可能性があるので、産まれてくるワンちゃんの子犬をどうするかきちんと決め、責任を持つべきです。


ワンちゃんも平均寿命が延び、長寿化が進んでいます。将来的に起こる確率が高い病気は、できるだけ避けてあげたいですよね。


手術を受けるか、受けないかの最終判断は飼い主さんになるので、獣医師とよく相談し、納得してから決めるようにしてください。