ワンちゃんと快適に過ごせる家具選び

ワンちゃんと快適に過ごせる家具選び

ワンちゃんのいる暮らしでは、家具を選ぶとき、ワンちゃんの安全面を考慮する必要があります。では、ひととワンちゃんが共に快適に過ごすためには、どのように家具を選べばいいのでしょうか。今回はワンちゃんと快適に暮らすための家具選びのポイントについてお伝えします。


ワンちゃんが快適に過ごせる家具選びのポイントとは?

ひととワンちゃんが快適に過ごすため、家具を選ぶ際におさえておきたいポイントをご紹介していきます。


耐久性に優れたもの

ワンちゃんがお布団やソファーに上がり、前脚で掘る行為をすることがあります。


この行為は、ワンちゃんが安眠するための寝床を作るためだといわれています。かわいい行為にも思えますが、破かれたり汚されては困りますね。。


ですので、布製の家具の場合は、爪を立てても引っかかりにくく、傷がつきにくい素材のものを選びましょう。


破れにくい素材のナイロン製やリップストップ生地、ポリウレタン生地などは耐久性に優れているといわれているのでおすすめです。



消臭加工がしてあるもの

ワンちゃんと一緒に生活をしていると、同居している家族はワンちゃんのにおいに慣れて気にならなくなりがちです。


しかし、ワンちゃんの住んでいる家に訪問してきたひとのなかには、実は、ワンちゃん特有の体臭が気になることもあるようです。


ワンちゃんの汗腺は肉球と鼻先のわずかのみで、人間のように汗をかくことができないため、体臭が強くなりがちです。


そのため、布製の家具、ラグやカーペットなどの繊維製品には、消臭加工が施してあるものを選ぶとよいでしょう。



撥水加工がしてあるもの

ワンちゃんがソファーやカーペットで粗相をしてしまったり、吐いたりしてしまうことがあります。


そのようなことを予め考えて、お掃除がしやすい撥水加工が施してあるものがおすすめです。


さらに、カーペットやラグなどは、汚れても家庭の洗濯機で丸洗いできるサイズや素材だと経済的です。



一定の高さがあり、角が鋭角ではないもの

ワンちゃんの安全を考えると、家具の高さや角の部分にはこだわりたいものです。


テーブルの高さや家具の装飾品がちょうどワンちゃんの目の高さと同じだと、顔周りや頭の部分に怪我を負ってしまう可能性もあります。


また、低い位置に棚板がある家具だと、ワンちゃんの口や手が届いてしまい、いたずらしてしまうこともあります。


ジャンプ力があるワンちゃんや大型犬は飛び乗ってしまうことが容易です。


怪我に繋がる可能性が高く、とても危険です。


さらに、家具と床の間に隙間があると、探検心で入ってしまうワンちゃんもいるかもしれません。


その家具のサイズを測り、置いたときにワンちゃんの目線がどこになるか、ワンちゃんの立場や目線になって考えてみてください。


ひとの目線では意外と気づかないことがあります。


飼い主さんはワンちゃんの安全を確保してあげることが大切です。



ワンちゃんの体のサイズで家具を選ぶ


ひととワンちゃんが快適に過ごすためには、ひとがくつろぐスペースにワンちゃんが横になったときのスペースをプラスした家具を選ぶようにしましょう。


でも、ワンちゃんの体のサイズには個体差がありますよね。


ここでは「小型犬・中型犬」と「大型犬」に分けて、おすすめの家具選びのポイントについてお伝えしていきます。


小型犬・中型犬におすすめの家具

小型犬や中型犬と一緒にリラックスするには、ローソファーかフロアチェアのような、座面が低い位置にあるものがおすすめです。


ワンちゃんのなかには、飼い主さんがくつろいでいるとき、寄り添うようにしてくる子もいますよね。


ワンちゃんが飼い主さんの隣にくるとき、自力で昇り降りできる高さなら、足腰に負担がかかりにくく安全です。


さらに、飼い主さんとワンちゃんの心地よいスペースには、ワンちゃんのお気に入りのタオルケットなどを敷いてあげると快適に過ごせるでしょう。


ワンちゃんは自分のにおいが付いたものがあると落ち着いて過ごせますし、爪による引っ搔き傷や、体臭が直接家具に付かないようにする防止の役割もあります。


小型犬・中型犬と快適な暮らしを求めるときは、高低差の少ない家具選びをおすすめします。



大型犬におすすめの家具

大型犬は当然体が大きいので、ひとと一緒にリラックスするときは、座面の広い家具がおすすめです。


ソファーで一緒に座るなら、ひとが座り、さらに2~3人が座れるスペースがあるとよいでしょう。


L字型のカウチソファータイプだと、ひとも大型犬もゆったりできるのでおすすめです。


ソファーのカバーは取り外し可能なタイプか、そうでなければカバーを付け、洗濯して清潔を保ちたいものです。


また、大型犬は体高もあるので、タンスやダイニングテーブル、家具の飾り棚など、高い位置でも簡単に手が届きます。


うっかり物を落としてしまい、ワンちゃんが怪我をしたり、誤飲してしまったりしたら大変です。


そのようなことにも注意して、家具を選びましょう。


さらに、大型犬は力も強いので、家具が動いてしまわないような対策を取るようにしてくださいね。



パピーやシニア犬の特徴に配慮した家具を選ぶ

パピーやシニア犬では、家具を選ぶ際に気をつけるべき点が違ってきます。


それぞれ見ていきましょう。


パピー

パピーにとっては、目に見えるものすべてに興味を持ち、さらに歯がムズムズするという理由から家具類を噛んでしまう時期があります。


多いのは、タンスやテーブルなどのコーナーの部分や、カーペットの端、床置きしてあるゴミ箱、カーテンのタッセル、飼い主さんのスリッパなどです。


ただし、パピーにとっては、ただ遊んでいるだけで悪気はありません。


一般的に、きちんとトレーニングをすると、ワンちゃんは2歳前後には落ち着いて生活をするようになるといわれています。


それまでは、あらかじめ家具の周りにガードをつけておく、物をワンちゃんの手や口が届かないところに置くなどの対策をしましょう。


対策をしておけば、ひともワンちゃんもストレスフリーになるはずです。



シニア犬

シニア期になると足腰が弱ってくるワンちゃんが増えてきます。


そのため、段差や階段、高低差のある家具はつまづいたり、落下してしまったり、怪我の原因に繋がりやすくなります。


シニア期のワンちゃんがいるおうちで新しい家具を置く場合、できるだけ高低差の少ないものを選ぶとよいでしょう。


たとえばソファーですが、昇り降りのときに足腰に負担がかかりにくいローソファーがおすすめです。


でも、「ローソファーはインテリアに合わないから…」という飼い主さんもいるでしょう。


そのようなときは、ベッドやソファーの昇り降りがスムーズになるワンちゃん用のステップをプラスすれば、ワンちゃんも安全で快適に過ごせるようになりますよ。




まとめ

ワンちゃんと快適に過ごせる家具選びについてお伝えしました。


ワンちゃんと暮らすときの家具選びでは、耐久性があるもの、消臭加工・撥水加工がしてあるものといったように、メンテナンスが楽になることも考えたいものです。


また、ワンちゃんの安全面を考えて、高さや角に丸みを帯びた家具を選ぶことも大切です。


さらに、ワンちゃんのライフステージにも気を配り、パピーやシニア犬でもストレスフリーになるような家具を選びたいですね。

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