コングの使い方・選び方・洗い方のポイント
コングは世界中のワンちゃんに愛用されている知育おもちゃです。パピーからシニア犬まで幅広い年齢層に合うサイズや硬さが販売されています。今回はコロンとした形状のコングの使い方、選び方、洗い方のポイントについて詳しくご紹介します。
コングとは?コングの遊び方と使い方を紹介
コングとは、コング社が販売しているワンちゃん専用の商品のことで、商品名であり社名でもあります。
コングは中が空洞になっていて、そこにおやつやフードを入れます。
ワンちゃんはにおいにつられ、コングを転がしたり、前脚で固定して中のおやつやフードを出そうとしたりします。
「どうしたらおいしいものが出てくるかな?」と、頭を使いながら遊べるおもちゃなのです。
コングは良質な天然ゴム100%でできているため、壊れにくく、ワンちゃんの興味が引きやすい知育おもちゃとして世界中の飼い主さん、獣医師、ドッグトレーナーに選ばれ続けています。
現在のコングは、コロンとした形状のものや、平たい骨型のもの、ブーメランのような形をしたものなど、さまざまな商品が販売されています。
今回の記事では、もっとも知名度が高くて、人気のあるコロンとしたかたちのコングをご紹介していきますね。
コングの遊び方・使い方
まずコングの使い始めは、「コングで遊ぶと楽しい・おいしいものが出てくる」といったように、ワンちゃんに興味を持ってもらうことが大切です。
ワンちゃんの目の前で、飼い主さんがコングを投げてみたり、転がしてあげたりと、一緒に遊んであげるといいですね。
コングの形状により、予想しにくい方向にバウンドするため、ワンちゃんの興味をそそり楽しく遊べます。
ワンちゃんがコングを捕らえたとき、偶然でもおやつやフードが出てくると、ワンちゃんの興味や楽しさはヒートアップしていくでしょう。
そして、ワンちゃんは「どうすればコングからおやつやフードが出てくるか?」をどんどん学習するようになります。
注意点としては、おやつを中に詰めすぎないことです。
ギューギューと詰め込んでしまうと、おやつやフードが出にくくなり、難易度が上がってしまいます。そうなると、ワンちゃんによっては諦めてしまう子もいるかもしれません。
最初のうちは、おやつが出てきやすいような分量にしましょう。
暑い季節には、冷凍したおやつやフードをコングに入れて与えると、熱中症や夏バテ対策に効果が期待できます。
コングがワンちゃんにもたらすメリットとは?
ここではコングがワンちゃんにもたらす7つのメリットについて詳しく解説します。それではひとつずつ見ていきましょう。
ワンちゃんに合ったサイズと硬さを選べる
ワンちゃんのおもちゃ類のなかで、ひとつの商品からサイズと硬さの種類を選べるものは多くはありません。
その点コングは、年齢や体格(お口のサイズ)に合った種類が販売されている点が魅力的です。
コングを購入するときにはまず、ワンちゃんのライフステージからサイズと硬さを選びましょう。
ワンちゃんにとってサイズが小さすぎると誤飲の可能性が高くなってしまいます。逆に大きすぎると顎や歯に負担がかかり過ぎます。
また、ワンちゃんにとってやわらかすぎるとすぐに壊れてしまいますし、硬すぎると歯が欠損してしまう恐れも出てきてしまいます。
サイズ表記をよく見て、ワンちゃんに最適なコングを選んであげてくださいね。
安心安全な素材
コングは良質な天然ゴム100%で作られています。
天然ゴムはヤシの木成分から作られているものなので、ワンちゃんが舐めても噛んでも安心で安全です。
だ液の分泌を促せる
コングに慣れてくると、前脚を上手に使ってコングを固定するようになります。
そして、コングを噛んでみたり、舌を上手に使ってコングの中をペロペロしたりするため、自然とだ液が出てくるでしょう。
だ液が分泌されることで、口内を殺菌し、口臭予防や歯石除去などの歯磨き効果があります。
知育おもちゃとして活用できる
おやつやフードを食べたいために、ワンちゃんも「どうやったら出てくるんだろう」と考えるようになります。
脳の活性化に役立つため、パピーは脳の成長を促されますし、シニア犬には認知症予防に効果的だといえるでしょう。
集中力が身につく
何かに集中すれば、長い時間ひとり遊びができるようになるワンちゃんもいます。
そのため、慣れないお留守番のときや、静かにしていてほしいときなど、おやつやフードを詰めたコングが役に立つかもしれません。
ストレス軽減に役立つ
天候不良や体調によってお散歩に行けないとき、ワンちゃんはストレスを感じやすくなります。
投げるとどこにバウンドするか予想がしにくいコングを使って室内遊びをすることにより、ストレスを軽減し、運動不足解消にもなるでしょう。
パピー期の歯のムズムズ・甘噛み抑制効果
パピーの期間中は、テーブルの角などの家具や、リモコンなどの家電製品などを噛んでしまう子も少なくありません。
いたずらだと捉えてしまいがちですが、歯がムズムズしてどうしようもなく、何かをカミカミしたいという生理的な欲求であることも多いです。
また、甘噛みの加減がよくわかっていないパピーに手を焼いてしまうことも多く、叱ってしまう飼い主さんも多いことでしょう。
しつけは大事なことですが、問題行動の抑制として、噛んでしまっても問題のないおもちゃ類をを与えてあげる工夫も必要かと思います。
パピーにはやわらかいコングを与えてあげることで、歯のムズムズが紛れる効果や、甘噛みの対象が飼い主さんの手からコングへと変わるかもしれません。根気よく学習させるようにしてあげてくださいね。
コングの選び方
コングを選ぶ際は「ワンちゃんのお口のサイズ」と「硬さ」の2つの点に着目することが重要です。
ワンちゃんのお口のサイズより大きめのもの
サイズ選びの基準ですが、ワンちゃんのお口にすっぽりと入ってしまわない大きさであることが目安です。
あまりにもコングが小さすぎると、誤飲してしまう可能性もあるため、ワンちゃんのお口のサイズより大きめのコングを選びましょう。
サイズ表記をよく確認してから購入することをおすすめします。
硬さを確認する
コングの硬さは、ワンちゃんの年齢を目安に歯の状態に見合ったものを選びましょう。
販売されているコングの硬さは4種類あります。
永久歯が生えそろっていなかったり、甘噛みをしたりするパピーには、一番やわらかいコングを選ぶといいですね。
また、歯がもろくなっていたり、顎の力が弱くなっていたりするシニア犬には、やわらかいコングが適しています。
歯が丈夫な成犬には噛み応えのある硬さがおすすめです。
コングを清潔に保とう!お手入れの仕方
コングを使ったあとは、菌の繁殖を防止するために、しっかりと洗い清潔にしましょう。
基本的には次の4つの工程できれいになります。
1.ぬるま湯に浸す
2.内面をヘッドの小さな歯ブラシでこする
3.流水でよく洗い流す
4.完全に乾かす
内面のべたつきが気になる場合は、少量の食器洗い洗剤を溶かしたぬるま湯に浸し、べたつきが取れるまでしっかりと洗い、よく注ぐことがポイントです。
また、おやつやフードを入れていなくても、舐めたり噛んだりしているとワンちゃんのだ液は付着しているので、お手入れは欠かさずしてください。
まとめ
コングはワンちゃんが楽しく遊べる知育おもちゃです。
年齢やお口のサイズでワンちゃんに最適なコングを選ぶことができ、天然ゴムで作られているため、安心安全だといえるでしょう。
ワンちゃんが楽しめて、脳が活性化される点もポイントが高いですよね。
ほかにも「だ液の分泌が促せるため、歯の健康に繋がりやすい」「ワンちゃんが夢中になって遊ぶため、集中力がつく・ストレス軽減に役立つ」「パピー期の歯のムズムズや甘噛みの抑制効果が期待できる」といった多くのメリットがあります。
使用したコングはその都度丸洗いをして、いつでも清潔なコングを与えてあげてくださいね。