ドッグランデビューをする前に知っておきたい準備とマナーを解説
ドッグランはワンちゃんの気分転換や運動不足・ストレス解消に役立つ施設です。今回はドッグランに行く前に準備しておきたいことや持参する物をご紹介します。また、ドッグランのマナーについても解説します。愛犬とドッグランに行ってみようかなと思っている飼い主さんはぜひ参考にしてください。
ドッグランってどんなところ?
ドッグランとは、ワンちゃんにリードを付けずに遊ばせることができる施設のことです。
ドッグカフェやペットショップ、ワンちゃんと宿泊できる施設、高速道路のサービスエリアに併設されていることが多いです。
次にドッグランの大きな特徴を2つまとめました。
屋外型・屋内型がある
ドッグランの形態には、大きく分けると「屋外型」と「屋内型」があります。
屋外型ドッグランは、四方を柵に囲まれた外にあるので、お天気のよければワンちゃんも気分爽快に走り回れるでしょう。
施設ごとに地面の種類、周囲の自然環境が違うのもおもしろいですよ。
屋外型ドッグランは、とにかく走ることが好きなワンちゃんに適しています。
一方、屋内型ドッグランは、室内にあるので天候に左右されず、冷暖房完備になっているため気温も一定です。
いつでも快適に利用できる点が最大のメリットです。
屋内型ドッグランは、雨の日などの悪天候の影響で十分なお散歩ができないワンちゃんや、暑さや寒さが苦手なワンちゃんに適しています。
サイズでエリア分けされている
ドッグランでは、小型犬、中型犬、大型犬といったサイズでフィールド分けがされています。
分類の基準はドッグランごとに違いますので、事前に確認しておきましょう。
ドッグランに行く前に準備しておきたい5つのこと
ドッグランに行く前には準備と確認が重要です。
5つのことをそれぞれ詳しく解説します。
狂犬病・ワクチンの接種
ドッグラン利用時には以下のものが必要です。
(1)犬鑑札
(2)狂犬病予防接種済証
(3)ワクチン接種証明書
(4)マイクロチップ登録証明書
(1)から(4)の全部が必要なケースはほぼありませんが、概ね(2)と(3)の提示を利用条件としているドッグランが多いです。
しかし、令和4年6月に改正された「動物愛護法」により、提示条件を変更したドッグランもあるため、ドッグランに行くときは携帯しておくことをおすすめします。
持っていなかったために利用を断られてがっかり…ということは避けたいですね。
また、ワクチンですが、ドッグランによっては「3種類以上」だったり「5種類以上」だったりと規定が違います。
事前に何の証明書が必要なのか、確認しておくことが大切です。
ノミ・ダニ対策
不特定多数のワンちゃんが訪れるドッグランでは、感染リスクがあることも忘れてはいけません。
感染する恐れのあるノミ・ダニ対策はきちんとしておきましょう。
基本的なトレーニングを終えていること
「オイデ」「マテ」「ヨシ」「ダメ」など、ワンちゃんを制御できる基本的なコマンドはマスターしておきたいものです。
というのも、ドッグランにはさまざまなワンちゃんが来ます。
ワンちゃん全員の相性がよければ問題はありませんが、興奮してケンカになってしまったときなど、ワンちゃんを制御できるようにしておかないと大変なことになりかねません。
日頃から飼い主さんとの絆を深めておくためにも、基本的なトレーニングを終わらせておくことが重要です。
家族以外のひと・よそのワンちゃんに慣れさせておくこと
ワンちゃんにとって、社会性を身につけておくことはとても大事なことです。
家族以外のひとやワンちゃんに慣れていないと、攻撃的になり吠え続けてしまったり、恐怖心で震えが止まらなかったりしてしまうことがあります。
社会性を身につけさせるためには、外出が可能になったパピーの頃から、お散歩などでよそのワンちゃんに触れ合いをさせる、ワンちゃんOKのお店に連れて行ってみるなどがおすすめです。
しかし、ワンちゃんにも持って生まれた性格があるため、無理強いはよくありません。
根気よくワンちゃんに合ったトレーニングの方法を探し、相手をしてあげてください。
行きたいドッグランについて調べておく
目的のドッグランがあれば事前に情報収集しておきましょう。
情報を調べるには、ドッグランの公式サイトを閲覧する、利用したことのある犬友さんに聞いてみることがよいです。
調べておきたいことは、
・必要な証明書
・利用料金、利用時間、定休日
・サイズ分け
・ルール
このようなことを調べておけば、スムーズにドッグランを利用できるでしょう。
ドッグランに持って行くべきもの
ドッグランに持っていくべきものをご紹介します。
鑑札と各証明書
多くのドッグランでは、「狂犬病予防接種済証」「ワクチン接種証明書」の提示をルールとしています。
利用したいドッグランでは、どの証明書を提示する必要があるのか必ず調べておきましょう。
普段のお散歩で持ち歩いているもの一式
マナー袋、ティッシュ、飲み水など、お散歩で持ち歩いているグッズは持っていきましょう。
ドッグランによっては飲み水が置かれていないところもあります。
不測の排せつに備えて
利用する前に排泄は済ませておくべきです。
しかし、万が一のことを想定し、サッと処理できるペットシートは持参しましょう。
心配な場合は、マナーパンツを履かせて入場するとよいですね。
ドッグランによっては「マナーパンツ着用で入場」というルールのところもあります。
ドッグランで守るべきマナーとは?
ドッグランでは飼い主さんが守るべきルールが7つあります。
それぞれ見ていきましょう。
扉の開閉は慎重に素早く
ドッグランの出入り口には、ワンちゃんの脱走防止のために扉が設置されています。二重になっているところも多いです。
出入りするときは、扉付近にワンちゃんがいないことを確認し、素早く開閉をするようにしましょう。
入場後すぐにリードは外さない
ドッグラン内に入ったら、まずはリードを着けたまま一周してみましょう。
そして、ワンちゃんが遊べそうな感じならばリードを外してみてください。
しかし、飼い主さんのなかには入場した途端にリードを外してしまうひともいます。
突進してくる可能性もあり、ワンちゃんによっては恐怖心になりかねないので、注意が必要です。
ワンちゃんから目を離さない
思わず話に花が咲いて、つい自分のワンちゃんから目を離してしまう飼い主さんも少なくありません。
目を離した少しの間に、ワンちゃんが迷惑をかけたり、かけられていたりといったこともあります。
くれぐれも目を離さないようにしましょう。
おやつ・おもちゃは持ち込まない
ドッグラン内でおやつをあげる行為はNGです。
よそのワンちゃんも欲しがってしまい、トラブルの原因になってしまいます。
おもちゃも同様で、おもちゃの取り合いが起こりやすくなります。
おもちゃの持ち込みをOKとしているドッグランでも、よそのワンちゃんがいるときは使用しないほうが賢明です。
乳幼児・犬以外の動物は連れて行かない
小さな子どもは予期せぬ動きをしたり、急に大声や甲高い声を出したりします。
子どもに興味を持ったワンちゃんが近づき転倒させてしまったり、逆に近寄ってきた子どもに恐怖心を持ち、吠えたり噛んでしまったりする事故がないとは言い切れません。
「愛犬に慣れているから、よそのワンちゃんも大丈夫なはず」とは思わず、小さな子どもを連れていくことは避けるべきです。
また、ドッグランはワンちゃん専用の施設なので、犬以外の動物は連れて行かないでください。
よそのワンちゃんと触れ合うときは飼い主さんに一言かけてから
よそのワンちゃんを勝手に触ること、写真を撮ることはマナーに反しています。
どちらの行為も必ず飼い主さんの許可を得てからにしましょう。
ヒート中や感染症治療中の利用はNG
ヒート中はフェロモン分泌により、男の子のワンちゃんを興奮させてしまいます。
興奮した男の子が女の子をしつこく追いかけまわし、ワンちゃんのたちも飼い主さんたちも相当なストレスになります。
トラブルになる可能性も高いので、ヒート中の利用は避けるべきです。
尚、ほとんどのドッグランでは「ヒート中のご利用はお控えください」としています。
また、伝染病の皮膚疾患などの感染症の治療中は、ほかのワンちゃんにうつしてしまう可能性があるので完治してから利用するようにしましょう。
まとめ
ドッグランでリードを外した瞬間、愛犬が気持ちよさそうにを駆け回る姿に目を細める飼い主さんも多いことでしょう。
普段はリードを付けて飼い主さん主導で歩いていることがほとんどですよね。
そのためワンちゃんは、首や背中を引っ張られることがなくなり、気分爽快で自由を満喫しているのかもしれません。
ドッグランは事前に情報収集をして準備をし、基本的なルールさえ守れば、ひともワンちゃんも楽しめる施設です。
ワンちゃんがドッグランを気に入ってくれるといいですね。