犬の毛並みと毛艶がよくない原因と改善策をご紹介
犬の毛並みや毛艶がよくないと感じることはありませんか?パサつきやゴワつき、ツヤツヤしていないなど、被毛にトラブルが生じているのには原因があります。今回は考えられる原因と毛並みと毛艶をよくするための改善策をお届けします。
犬の毛並み・毛艶がよくない原因とは?
犬の毛並みと毛艶がよくないときは、食べ物の見直しやケアの仕方を見直すなど、原因を探る必要があります。
考えられる主な原因は5つあります。
犬の状態に当てはまるものはないか、チェックしてみてください。
それでは主な原因5つについて、それぞれ詳しく解説していきます。
栄養不足・栄養の偏り
犬の毛並みと毛艶がよくないとき、まずは犬が食べているものについて考えてみましょう。
もしかしたら、犬の栄養状態がよくないのかもしれません。
例えば、「おやつばかり食べる」という犬は、栄養が偏ってしまいがちです。
日頃から総合栄養食のフードの給餌量が足りていなかったり、おやつばかりを食べていたりする犬の被毛はトラブルを起こす可能性が高くなります。
シャンプー・ブラッシングの問題
シャンプーとブラッシングの頻度や方法に問題はないでしょうか。
犬の皮膚や被毛をきれいに保つためには、日頃のケアは欠かせません。
シャンプーやブラッシングは、皮膚や毛に付着した汚れと抜け毛を取り除き、毛玉と毛のもつれを防ぐといった役目もあります。
そのようなことから、シャンプーやブラッシングが足りていなかったり、逆にやりすぎてしまっていたりすると、毛並みと毛艶がよくない状態に陥ってしまいます。
老化現象によるもの
シニア期に入っている犬ならば、老化が原因とも考えられます。
ひとは年齢を重ねていくと、頭髪に白髪が混じり、髪質にも変化がみられるようになりますが、それは犬も同じです。
一般的に犬の老化現象のスピードは、小型犬より大型犬のほうが早いといわれています。
ただし、急激に被毛が薄くなったり、フケが出たり、毛艶が悪くなったときは、病気の可能性も考えられます。
「シニア犬だから」という理由で放置せず、かかりつけの獣医師に相談をしましょう。
ストレスを抱えている可能性
強いストレスを抱えていることにより、被毛や皮膚にトラブルが出てしまう犬もいます。
運動やお散歩不足、飼い主さんとのコミュニケーションが足りていない、環境や季節の変化など、犬にとってストレスになることがあったかどうか、思い返してみましょう。
ナイーブな性格の犬は、特に注意してあげてくださいね。
病気にかかっている可能性
ノミやダニなどの寄生虫が皮膚にトラブルを引き起こし、毛並みや毛艶をよくない状態にしている可能性があります。
ノミやダニを除去するお薬の服用はもちろんですが、お散歩あとのケアも大切です。
特に草むらに入ってしまう犬の体には、寄生虫が付きやすいので注意しましょう。
ここまで解説した中でいずれにも該当しないときは、病気による可能性が高いといえます。
動物病院で獣医師に相談し、診察を受けてください。
犬の毛並み・毛艶をよくするためには?
犬の毛並みと毛艶をよくするためには、皮膚と被毛に起こっているトラブルの原因を探り、対策をすることが必要です。
では、具体的な改善方法を4つご紹介します。
食べ物を見直してみる
まずは犬が口にするおやつやフードなどの食べ物を見直してみましょう。
特にフードですが、犬にとって必要な栄養がバランスよく配合された総合栄養食(フード)の摂取はとても大切です。
骨や筋肉、皮膚、被毛のケアに必要不可欠な栄養素をバランスよく摂取できるフードを選びましょう。
犬の年齢や体格、体質を考慮した上で、適したフードを選んで与えてあげることが毛並みと毛艶をよくするための第一歩だといえます。
保湿ケアをする
皮膚の乾燥によって、パサつく毛並みになったり、毛艶がなくなったりすることもあります。
特にシャンプーをした後の皮膚は、皮膚を保護する皮脂が少なくなりがちです。
また、シャンプーしたあとは菌の繁殖予防や生乾き臭のもとになるので、しっかりと乾かすことが大切です。
しかし、ドライヤーを当てすぎると皮膚が乾燥してしまいます。
皮膚を乾燥から守るために、犬用の保湿ケアグッズを使用することをおすすめします。
ローションタイプやスプレータイプなど、数多く市販されているので、チェックしてみてくださいね。
定期的なシャンプーとブラッシングを行う
定期的なシャンプーとブラッシングは、犬の毛並みと毛艶を改善するために欠かせません。
まずシャンプーですが、犬の毛並みと毛艶を改善するためには、適切なシャンプーの仕方をすることが大切です。
シャンプー剤は、成分表示をよく見て、犬の肌や毛の状態に合ったものを選びましょう。
自宅でシャンプーをするときは、適切な温度のお湯を使用すること、ゴシゴシと強く洗いすぎないこと、シャンプーの洗い流しが不十分にならないようにすることが大事です。
シャンプーの頻度が多すぎると皮膚に必要な皮脂まで流してしまうこともあるので、月に1~2回を目安としてくださいね。
そして、シャンプー後は毛をしっかりと乾かして肌と毛に保湿ケアを行い、毛並みを整えることがポイントです。
次にブラッシングですが、毛並みと毛艶を整えるだけではなく、皮膚の状態やノミ・ダニの発見に役立ちます。
定期的なブラッシングには、とても重要な意味もあります。
ブラシの種類は、犬の毛の長さやタイプに合わせたものを選んで使いましょう。
また、ブラッシングの力加減にも十分な注意が必要です。
犬の皮膚はひとよりも薄いため、あまり力を入れすぎると皮膚にダメージを与え、皮膚を覆っている被毛がパサついたり、抜けてしまったりすることもあります。
力加減には十分気をつけて行うようにしましょう。
適切なトリミングが大切
犬の毛並みと毛艶を改善するためには、トリミングも大切です。
犬のトリミングの頻度は、犬種や毛の状態によって異なります。
適切な頻度を知り、定期的にトリミングを行いましょう。
自宅でトリミングをするときは、トリミングの方法や道具の使い方を学び、犬に見合ったトリミングを行うようにしてくださいね。
しかし、「自分でトリミングする自信がない…」という飼い主さんには、トリマーにお願いすることをおすすめします。
費用はかかりますが、その時々の犬の状態に合ったトリミングをしてくれるでしょう。
まとめ
犬の毛並みと毛艶がよくないときに考えられる原因と改善する方法をお届けしました。
考えられる原因は、栄養不足や偏り、シャンプー・ブラッシングの問題、老化、ストレス、病気などが挙げられます。
もし、当てはまるものがあれば、併せてご紹介した改善策を試してみてください。
犬に合った総合栄養食を与えること、定期的なシャンプーとブラッシング、トリミングは、犬の毛並み・毛艶を保つために必要なことです。
しかし、食べ物の見直しやケアの方法を試してみても良い方向に進まないときは、獣医師に相談することをおすすめします。
犬の健康と毛並みを守るために、適切なケアとサポートをしてあげたいですね。