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もしかしてうちのワンちゃんは認知症?症状と予防、改善策を解説

もしかしてうちのワンちゃんは認知症?症状と予防、改善策を解説

昨今ではワンちゃんの平均寿命も延びていますが、比例して8歳以上のワンちゃんの認知症発症率は非常に高い傾向がみられます。シニア期のワンちゃんの飼い主さんは「もしかしてこの症状、認知症なのかも」と思い当たった経験のある方もなかにはいらっしゃるかもしれません。今回は認知症の症状、予防や改善策について詳しく解説します。認知症になっても快適で穏やかな生活をワンちゃんに送ってもらいたいと飼い主さんなら考えると思います。今回の記事をぜひ参考にして愛犬のシニアライフをサポートしてあげて下さい。

もしかしてその症状、認知症かも?

ワンちゃんの認知症は「高齢性認知機能障害」と呼ばれ、ひとが発症するアルツハイマー型認知症と似ていると言われています。


認知症の初期の段階では、落ち着きがなくなる、寝てばかりいるといった症状がみられますが、これはシニア犬にありがちな行動なので、気にする飼い主さんは少ないかもしれません。


シニア犬は若いワンちゃんと比べると、筋力が低下することにより、排せつがスムーズにいかなくなることがあります。年齢によるものなのか、認知症によるものなのか、判断が難しいところです。


また寝てばかりいるというのも、7歳以降のシニア犬にみられる兆候です。飼い主さんが気がつかないうちに認知症の症状が進行してしまうのは、初期の段階では判断が難しいという点が原因に挙げられるでしょう。


それでは他に認知症の疑いがあるとみられる症状について詳しく解説します。


認知症になるとみられる症状

認知症になるとみられる症状としては次のようなものがあります。


・ご飯やおやつの催促が多くなる

・昼間はほとんど寝て、夜になると活動的になる

・正常な範囲を超えてにおいを嗅ぐようになる

・排せつの失敗をするようになる

・同じ場所でくるくる回りだす

・狭い場所に入ったまま出てこなくなる

・壁などによくぶつかる

・単調な鳴き声を上げ続ける

・夜鳴きをするようになる

・食べているのに痩せてくる

・攻撃的な性格になる

・飼い主さんの呼びかけや指示に応じなくなる


単なる老化現象で起きているものなのか、認知症によって起こっているものなのか、飼い主さんでは区別がつきにくいこともありますよね。

先に述べた症状がいくつも当てはまる場合は認知症になっている疑いがあります。一度動物病院を受診し、獣医師に相談してみてください。

できるだけ早くワンちゃんの変化に気づいてあげることが大切です。

動物病院によってはシニア期のワンちゃんのための健康診断を実施しているところもあるので、受けてみるのもよいですね。


発症しやすい年齢

ワンちゃんはひとより歳を取るスピード早く、1歳でひとの17歳~18歳、5歳で36歳~40歳、10歳で56歳~75歳に値するといわれています(※小型犬・中型犬・大型犬によって異なります)。


ワンちゃんは7歳になるとシニア期に突入し、ひとの年齢に換算すると、小型犬は44歳、中型犬は48歳、大型犬は54歳となります。産まれて7年しか経っていないのにこのような年齢に値するとは、信じられないほど歳を取るスピードが早いと感じますね。


シニア期を迎えたワンちゃんの中には、もしかして認知症?と疑うような行動をし始める子もいます。

実際驚くべきことに、8歳以降のワンちゃんの3頭に1頭が認知症を発症し、13歳以降になると増加の一途をたどるともいわれています。


7歳になりシニア期を迎えたら、認知症予防の対策を始めてみてもよいでしょう。もしワンちゃんが気になる行為を繰り返しするようになっているときは、早めに獣医師に相談するようにしてください。


認知症になりやすい犬種

どの犬種でも認知症は発症してしまいますが、中でも認知症になりやすいといわれている犬種は、柴犬、秋田犬、紀州犬、甲斐犬、北海道犬、日本犬とのミックス犬である日本犬です。


発症した犬種の約80%が日本犬だとの報告もあります。中でも日本犬の代表格である柴犬の発症率が高いというデータがあります。

ではなぜ、日本犬の認知症発症率は高いのでしょうか。


理由としては、時代の流れとともに変化した日本犬の食生活にあると考えられています。昔から魚を中心とした食生活を送ってきた日本犬は、他の犬種に比べ、魚に多く含まれる不飽和脂肪酸を多く摂取する必要があります。

しかし昨今では、肉が主体のドッグフードを摂取する食生活に変わってきたため、不飽和脂肪酸に含まれる栄養素が不足しがちで、そのため認知症が発症しやすくなっているといわれているのです。


認知症を予防するために飼い主さんがすべきこと

認知症を予防するためには、飼い主さんがすべきことは3つです。

ワンちゃんが健やかに生きていくため、必要な三大要素「食事・睡眠・運動」を守ってあげることが認知症の予防につながっていくのです。


3頭に1頭が認知症になるといわれているため、どのワンちゃんが発症してもおかしくないといえるでしょう。

とはいえ、どの飼い主さんも愛するワンちゃんが認知症になることはできれば避けたいと思っているに違いありません。


それではワンちゃんの認知症予防に効果的なことを3つご紹介します。

ワンちゃんをサポートしてあげられるのは飼い主さんだけです。ぜひ参考にしてみてください。


脳の活性化を促す

認知症の予防は、いかに脳を活性化させるかがもっとも重要となってきます。特にシニア期に入る7歳以上のワンちゃんには、積極的に脳を使うことを日常生活に取り入れるとよいです。

ワンちゃんは会話はできませんが、飼い主さんの話すことをよく聞いています。話しかけてあげることで聴覚や視覚が働き、脳が活性化するでしょう。


大好きな飼い主さんからの愛情は何よりも代えがたい刺激となります。声をかけながらやさしく撫でる、マッサージをするなどのスキンシップも認知症の予防に効果的です。


またワンちゃん用の知育玩具を使うこともおすすめです。遊びながらも、ワンちゃんに考えさせる機会を与えることで脳が刺激を受けて活性化を促すことができます。

できるだけ体を動かすようにさせる

一般的にワンちゃんはお散歩を楽しいものだと認識しており、時間になるとソワソワする子も多いでしょう。

しかしワンちゃんも年齢が上がれば上がるほど、歩く距離が短くなり、歩くスピードは落ち、早く家に帰りたがるケースも出てきます。

飼い主さんは、その時々のワンちゃんの体調やお散歩時の天候などに柔軟な対応を心がけ、お散歩をしてあげてくださいね。


寝たきりになると筋力が低下し、急激に認知症が進んでしまいます。ワンちゃんが自力で歩けるうちは、飼い主さんがサポートしつつ、できるだけ体を動かすようにしてあげましょう。


サプリメントを与える

ワンちゃんも食事だけで十分な必要な栄養素を摂取することは難しいです。ひとと同じですね。

そこで必要な栄養素を補うために、手軽で簡単に摂取できるサプリメントを与える価値はあります。


認知症予防に特に効果があるとされるサプリメントは、DHA、EPA、ビタミンEの3つが代表的です。


DHAは脳神経を活性化させ、記憶力向上の効果があるとされています。EPAは血液をサラサラにし、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の予防になるとされています。

ビタミンEは細胞の酸化を防ぐ効果があり、老化防止に役立ちます。


魚そのものだけで、毎日ワンちゃんに必要量のDHAとEPAを摂取させるのは難しいです。ワンちゃん用のサプリメントもたくさんの種類が市販されているので、検討してみてはいかがでしょうか。


認知症の改善策

認知症は発症してしまうと、残念ながら症状は進行していってしまいます。ただし、お薬の服用などで進行を遅らせることはできます。


重要なのは、認知症になったワンちゃんがいかに過ごしやすく生活ができるかと、飼い主さんが楽にお世話ができる環境にするかです。


それではワンちゃんの認知症の進行を少しでも緩やかにさせるために、飼い主さんがワンちゃんにしてあげられる改善策をご紹介します。


日光浴をさせる

歩くことが困難になっている場合は、ドッグカートなどに乗せて、お散歩するとよいでしょう。外の空気を吸い、日光を浴びることで脳が活性化される効果が期待できます。


補助があれば立てるワンちゃんには、芝生などのやわらかな地面に立たせてあげて、足裏からの刺激を与えるのも効果的です。家では寝てばかりいるワンちゃんも外の空気を吸い、足が地面につくことで歩くそぶりをするかもしれません。


このようなケアを行うことは飼い主さんにとって労力を要するものですが、ワンちゃんの脳が刺激を受け、認知症の進行がほんの少しゆるやかになるでしょう。ぜひやってみてください。


ワンちゃんの生活スペースを安全な仕様に変える

認知症になったワンちゃんにも快適な生活を送らせてあげるためには、生活するスペースを変えてあげることが大事になってきます。


認知症が進行すると、同じ場所で何度も繰り返し回転する行為が目立つようになります。足腰も弱くなっているので、転倒して頭を打ったり、ケガをしたりすることのないように、ワンちゃんが過ごす空間はクッション性の高い敷物を敷きつめ、寝床はサークルや柵で囲うとよいでしょう。


また、排せつの失敗が多くなるのも認知症の症状のひとつです。

生活するスペースからトイレまでの移動距離も近くしたり、トイレまでの道のりに敷物とは別のマットなどを敷いたりすると、肉球で感触を感じ取り、トイレの場所を認識できるかもしれません。


足腰が弱ってきていたり、視力や聴力の低下がみられたりしている場合は、普段からワンちゃんが生活するスペース(寝る場所、食事をする場所、トイレ、お気に入りの場所など)を狭くしてあげてください。

動き回る範囲を狭くしてあげることが、ワンちゃんの安全を確保し、快適に暮らせることにつながります。


ワンちゃん専用の介護ケアグッズの利用する

ワンちゃんも家族の一員として、室内で大切に飼われることが自然な形になってきており、すべての犬種で平均寿命も延びました。認知症を発症している、していないに関わらず、ワンちゃんも高齢になると、足腰が弱くなる、目が見えにくい、耳が聞こえにくいなど、ひとと同じような老化現象が起こります。


長生きしてくれるのは飼い主さんにとって嬉しいことですが、高齢になると介護が必要になるワンちゃんも少なくありません。


そこでおすすめしたいのが、ワンちゃん専用の介護ケアグッズを利用することです。ワンちゃんの自力歩行を促すために飼い主さんがサポートしやすいハーネスや、ワンちゃん専用の車いす、床ずれ防止用具など、さまざまな種類が売られています。


お世話をする飼い主さんは、便利な介護ケアグッズを利用して、少しでも手間と時間を省けるようにしてください。


まとめ


ワンちゃんが認知症になると、性格の変化、徘徊、排せつの失敗など、ひとのアルツハイマー型認知症と似ているということがわかりました。

会話のできないワンちゃんの介護は、想像力を働かせることと、試行錯誤の繰り返しです。しかしワンちゃんが快適に過ごせる環境を作り出せるのは飼い主さんだけです。

認知症になってしまっても、愛するワンちゃんが少しでもおだやかな生活を送れるようにサポートしてあげてくださいね。