ワンちゃんにフリーズドライを与えることのメリットと注意点を解説
お湯や水を注ぐだけで手軽に食べることができる「フリーズドライ」は、ワンちゃんのフードやおやつにも豊富な種類のものが販売されています。今回は、ワンちゃんにフリーズドライ製法で作られたフードやおやつを与えることのメリットと注意点を詳しく解説します。
フリーズドライ製法とは?与えるメリットと注意点
フリーズドライ製法とは、調理した食品を凍結させて水分を抜き、そのままの形で保存する製法のことです。
最近の食料品売り場では、お湯を注ぐだけで簡単に食べることができるお味噌汁や雑炊、鍋の素なども多く見かけるようになりました。
栄養価と風味が失われることなく便利で手軽なことから、普段の常備食としてや災害時の保存食として購入しているひとも少なくありません。
さらには、栄養面や保存性、安全性の高さから、宇宙食としても活用されていたり、最近では離乳食にもフリーズドライ製法のものが取り入れられたりしています。
ワンちゃんのフードやおやつにもフリーズドライ製法が用いられているものもあり、多くのメリットがあることから注目を浴びています。
それではフリーズドライの特徴的なメリットを詳しくご紹介します。
フリーズドライがワンちゃんの健康に与えるメリット
フリーズドライ製法のフードやおやつは、生の食材をそのまま凍結させるため、栄養素が壊れにくく、鮮度を保つことができます。
また、水分を抜くことで腐敗しにくくなり、保存期間も長くなります。
水分量の多い食品は傷みやすいため、微生物の繁殖するスピードが早くなってしまいます。そのようなことから、食品の腐敗を防止するために保存料や添加物が多く含まれています。
ワンちゃんの健康を考えると、保存料や添加物が入ったフードやおやつはできるだけ避けたいものですよね。
その点フリーズドライ製法で作られたフードやおやつなら、保存料や添加物は一切使用されていないので、ワンちゃんの健康を損なう要素を取り除くことができるでしょう。
さらに、フリーズドライ製法によって食材の風味や食感も損なわれず、嗅覚に優れたワンちゃんの食いつきも良いとされています。
そして、フリーズドライのおやつは簡単に手で細かくすることができ、軽量であるため、外出時の携帯に便利です。
メリットをまとめると、次の通りになります。
・風味や旨味が凝縮されていて栄養価が高い
・添加物不使用でも保存期間が長くなる
・簡単に与えることができる
・食いつきをよくするためのトッピングにもなる
・軽量なので携帯に便利である
フリーズドライを与える際の注意点
メリットがある一方で、フリーズドライ製法のフードやおやつには注意すべき点があります。
まず、フリーズドライ製法は製造工程が複雑でコストがかかるため、価格が高めになることがあります。
また、一部のワンちゃん犬には食材に対するアレルギー反応が出ることもあるため、原材料の選び方にも注意が必要です。
さらに、フリーズドライ製法で作られたフードやおやつは水分が抜かれているため、割れやすく、湿気を含みやすいという特徴もあります。
食品自体に水分が含まれていないので、食べた後はお水を飲むように促してあげることも必要です。
割れやすい特徴があるため、お散歩や外出時の携帯用おやつとして持ち歩く場合は、袋ではなく、密封ケースなどに入れることをおすすめします。
フリーズドライ製法で作られたフードやおやつの選び方とポイント
ワンちゃん用のフリーズドライ商品も数多く見受けられるようになりましたが、大切なワンちゃんが口にする食べ物については、飼い主さんは慎重に選びたいですよね。
この章では、フリーズドライ製法で作られたフードやおやつの選び方とポイントについて解説していきます。
品質の確認
フリーズドライ製法のフードやおやつを選ぶときには、品質の確認が重要です。
まず、製造元の信頼性や品質管理体制を確認しましょう。
また、原材料の種類や配合比率、栄養成分表などをチェックすることも大切です。
さらに、製品の保存方法や賞味期限も確認し、品質の良い商品を選ぶようにしましょう。
パッケージに記載されている原材料、保存方法、賞味期限、製造元の欄をよく確認するようにしてくださいね。
原材料の選び方
フリーズドライ製法のフードやおやつを選ぶときには、原材料の選び方も重要です。
ワンちゃんの健康を考える上で、良質なタンパク源や野菜、果物などが含まれているかを確認しましょう。
また、添加物や合成着色料などの人工的な成分が含まれていないかもチェックしましょう。
食物アレルギーのあるワンちゃんの飼い主さんは、くまなく確認するようにしてくださいね。
価格について
フリーズドライのおやつやフードを作るためには、大規模な設備が必要なため、コストがかかります。また、加工する、凍結させるといった製造工程の手間ひまがかかり、どうしても販売価格が高くなってしまいます。
フリーズドライ製法で作られたフードやおやつの価格は一般的に高めですが、その分品質や栄養価が高いこともあります。
購入する際には、ワンちゃんの健康状態や食いつき、経済的な面を総合的に判断するようにしましょう。
特にフリーズドライのフードやおやつが適しているワンちゃん
『水分を摂らないワンちゃん』
フリーズドライのフードやおやつは水分が浸透しやすいため、お水やお湯をかけてから与えてあげると、自然に水分も摂れるようになります。
日頃からお水を飲む量が少ないワンちゃんに適した方法かもしれません。
『歯が弱くなっているワンちゃん』
歯が弱くなっていると、噛む力も弱くなるため、固いフードやおやつを食べたがらなくなるワンちゃんもいます。そうなると栄養不足が心配になりますよね。
栄養価が高いフリーズドライを水分でふやかして与えることで、ワンちゃんは食べやすくなるでしょう。
歯周病だったり、シニア犬になって歯が弱くなったりしているワンちゃんに適しているでしょう。
まとめ
フリーズドライ製法を用いて作られたフードやおやつのメリットと注意点、選び方のポイントについてお伝えしました。
フリーズドライ製法の食べ物は、栄養価が高く、素材本来の旨味や風味が損なわれることがないため、新鮮な状態のままおいしく食べることができます。
ワンちゃんの健康を守るためには、栄養をしっかりサポートできるフードとおやつを選ぶことが大切です。
ワンちゃんが口にする食べ物には十分な注意を払ってあげてくださいね。