ワンちゃんに積極的に与えたくなる馬のおやつを詳しく解説
馬のお肉やホルモン類は良質なタンパク質を多く含み、低カロリーでありながらも豊富な栄養素を摂取できるお肉です。ワンちゃん用に作られた馬肉のおやつは、ワンちゃんの健康な体作りに欠かせない栄養と旨味成分がぎっしりと含まれています。そこで今回はワンちゃんに馬肉をおすすめする理由と、症状別に合った馬肉の部位について詳しく解説します。
ワンちゃんにあげよう!馬のおやつをおすすめする理由とは?
おやつが大好きで、おやつタイムを楽しみにしているワンちゃんは多いでしょう。
しかし、飼い主さんが気になるのは、おやつの栄養価やアレルギーではないでしょうか。
栄養が摂れるおやつやダイエット中でもよさそうなおやつをお探しなら、馬のお肉やホルモン類を原材料としたおやつをおすすめします。おやつで栄養が補給できるのであれば、きっとワンちゃんのおやつに取り入れたくなるはずです。
それでは、馬肉をおすすめする3つの理由について、詳しく解説していきます。
(1)タンパク質が多く、低カロリーである
馬肉はタンパク質を多く含んでいて、さらにはほかのお肉と比べると低カロリーであることが特徴です。
牛肉と比較すると、脂肪分が約5分の1であることから、ダイエット中のワンちゃんに最適だといえるでしょう。
ダイエット期間中に飼い主さんが気になるのは、ワンちゃんに栄養が足りているのかどうかですよね。ドッグフードの給餌量を減らし、おやつを与えることを止める飼い主さんは少なくありません。
しかし、短期間で無理なダイエットをさせることはワンちゃんの健康にも影響を与えかねませんし、ごはんやおやつを楽しみにしているワンちゃんにはかなりのストレスになってしまいます。
ダイエットを成功させるには、長期的かつ継続的に低カロリー、低脂肪の食べ物を与えてあげるという認識が必要です。
そのような点から、高タンパク質で低カロリーの馬肉をごはんやおやつに取り入れることで、ワンちゃんは無理のないダイエットになるでしょう。
(2)栄養素が豊富に含まれている
馬肉には、カルシウム、鉄分、ビタミンA、ビタミンEなどの栄養素が豊富に含まれています。特にカルシウムや鉄分は、牛肉や豚肉に比べると約3倍ほど多いと言われています。
また、不飽和脂肪酸が含まれていることにより、血液をサラサラにする効果やコレステロール値を下げるなど、血管を丈夫にする働きに効果が期待できます。
ここまでで馬肉の栄養素は豊富だと述べましたが、「栄養はドッグフードで摂取できるのでは?」と疑問に思う飼い主さんもいらっしゃるかと思います。
もちろんドッグフードは総合栄養食なので、ワンちゃんが必要な栄養素を摂取することは可能です。しかし、ドッグフードを好んで食べなかったり、適切な給餌量を与えても残してしまったりするワンちゃんも少なくありません。
そのような場合は、どうしてもワンちゃんの栄養が不足してしまいますよね。どうにかして補ってあげたいときは、高栄養価のおやつを栄養補助食として与えてみることをおすすめします。
馬肉はワンちゃんに必要な栄養素が豊富に含まれています。ワンちゃんの健康を守るためにも高栄養価の馬肉のおやつを選んであげてみてください。
(3)アレルギーを発症しにくい
馬肉は牛肉や鶏肉、豚肉など、ほかのお肉と比べると、アレルギーを起こしにくいといわれています。
それはなぜかというと、馬の体温は牛や豚に比べると約5度高く、寄生虫がつきにくいといわれているからです。寄生虫がつきにくいということは、安全性が高い証明になります。
一般的にワンちゃん用に加工された馬肉のおやつは、まだ珍しいものなので、初めて口にするワンちゃんも多いと思います。
馬肉はアレルギーを発症しにくいといわれていますが、発症する可能性は0%ではありません。最初は少量ずつ与えてみて、下痢や嘔吐をしないかどうかなど、しっかりと様子を観察するようにしてくださいね。
馬肉のおやつを購入する際は、馬の産地や飼育環境などにも目を留めるようにしましょう。
症状別、ワンちゃんにおすすめしたい馬肉の部位の特徴と栄養分
良質なタンパク質を多く含む馬肉ですが、部位によって得られる効果に若干の違いがあります。
この章では、特にこのような症状があるワンちゃんには、この部位を与えるとよいということをご紹介します。
「これから愛犬に馬肉をあげてみようかな」と思っている飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。
免疫力をアップしてほしいワンちゃんには「ラング」がおすすめ
「ラング」とは馬の肺のことです。ラングはミネラルが豊富に含まれている部位で、骨や歯の健康維持に役立ちます。
体内でミネラルが不足してくると、免疫力がダウンして病気にかかりやすくなったり、骨や歯がもろくなったり、貧血を引き起こす可能性が高まってしまいます。
しかし、健康維持に欠かせないミネラルですが、ひともワンちゃんもミネラル成分を体内で作りだすことはできません。そのため、食べ物によって補給するしかないのです。
ラングを用いて作られたおやつは、ほかの部位と比べ特にやわらかいため、簡単に手で細かくすることが可能です。大きさや量を調節しながら与えられるため、躾のご褒美やドッグフードのトッピングに適しています。
犬種を問わず、パピーからシニア犬、ハイシニア犬と幅広い年齢層にもおすすめできる部位といえます。
低カロリーながらも旨味が凝縮されているので、栄養を摂取しつつ、ワンちゃんも大喜びで食べてくれることでしょう。
元気を出してほしいワンちゃんには「ハツ」がおすすめ
「ハツ」とは馬の心臓のことです。ハツを用いて作られたおやつは、脂肪分が少なく味が濃いのが特徴的です。
少量でも良質なタンパク質を摂ることができるため、食が細いワンちゃんや病中病後のワンちゃん、妊娠中・産後のワンちゃんにおすすめです。
元気いっぱいなワンちゃんは、凝縮された旨味があるハツをエネルギー源として、より一層生き生きすることでしょう。
貧血気味・疲れやすいワンちゃんには「レバー」がおすすめ
「レバー」とは馬の肝臓のことです。貧血予防に効果のある鉄分や、免疫力アップに繋がるミネラル類の含有量が多く、さらに脳や筋肉のエネルギー源であるグリコーゲンが豊富に含まれています。
ワンちゃんは鉄分不足になると、疲れが取れにくくなるため元気がなくなったり、皮膚や被毛にも悪影響を及ぼしたりする可能性が出てきます。
また、グリコーゲン不足に陥ると疲労が蓄積されがちになり、筋肉や骨が弱くなってしまう恐れがあります。
レバーに含まれている鉄分は、豚肉の約4倍、鶏肉の約10倍も多く、グリコーゲンは牛肉の約3倍も多いといわれています。
おやつとして加工されたレバーでも素材の旨味を存分に感じることができ、多くのワンちゃんが好む味とにおいがします。栄養満点でワンちゃんが好みなら、積極的に与えたくなりますね。
食が細い・食欲不振のワンちゃんには「キドニー」がおすすめ
「キドニー」とは馬の腎臓のことです。ほかの部位と比べると、タンパク質がより多く、ビタミンAとビタミンB12が非常に多く含まれています。
ビタミンAは、目の健康をサポートしたり、皮膚の状態をよくしたりする働きがあり、免疫機能の向上にも役立ちます。
ビタミンB12は、神経や血液細胞を健康に保つ働きに効果があります。特に心血管を正常に維持するために必要な栄養素です。
キドニーは独特の風味があるため、においにつられたワンちゃんの食欲が増すかもしれません。
ワンちゃんの食が細かったり、食欲が減退気味だったりで、栄養が不十分ではないかと心配な飼い主さんは、キドニーを試してみるとよいのではないでしょうか。
まとめ
近頃馬のお肉を使ったおやつは良質な高タンパク質を多く含みつつも低カロリーなお肉として、多くの飼い主さんから注目を集めています。
ワンちゃん用に作られた馬のおやつは、馬肉本来の栄養分と旨味成分が凝縮されています。ワンちゃんの体に優しく、また、活力を与えてくれる最良のおやつともいえるでしょう。
犬種を問わず、パピーやシニア犬、食欲不振のワンちゃんや病中病後のワンちゃんなどにも適しているため、ドッグフードだけでは栄養が心配な場合、適量を与えてあげてみてください。もちろん、元気なワンちゃんのエネルギー源にもなります。
ワンちゃんの健康をサポートしたり、気になる症状を改善してあげたりするためにも馬のおやつをぜひ試してみてください。