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パピー期のワンちゃんにあげたいごはんは?気をつけたい栄養面や与えてはいけないものを解説

パピー期のワンちゃんにあげたいごはんを解説

これから子犬をお迎えするかた、子犬を家族に迎えて間もない飼い主さんは、ワンちゃんにあげるべきごはんや、どのようなものを与えれば栄養になるのか気になりますよね。今回はパピー期のワンちゃんにあげたいごはんの種類や気をつけたい栄養面を解説します。また、ワンちゃんにあげてはいけないものもあわせてご紹介します。ぜひ参考にしてください。


パピー期のワンちゃんにあげたいごはんとは?

パピーのワンちゃんを家族に迎えることが決まると、ベッドやゲージ、首輪など、さまざまなペット用品を用意する必要が出てきます。なかでも、もっとも大切で必要なものは「パピーのワンちゃん専用のごはん」です。


基本的なことですが、ワンちゃんにはひとと同じ食べ物を与えません。総合栄養食のドッグフードが主食となります。


パピーのワンちゃんが健やかに育つためには、その時期に見合ったごはんをあげることが重要です。


この章では、初めてパピーのワンちゃんを迎える飼い主さんがごはんのことで疑問に思うことについて解説します。ためになり、役立ちますのでぜひ参考にしてみてください。


それではまずはじめに、離乳食やミルクをあげたほうがいいかについて解説します。


離乳食は与えなくてよい、ミルクはケースバイケース

初めてパピーのワンちゃんを家族に迎えるひとのなかには、「まだ子犬だから、離乳食やミルクを与えたほうがいいのかな?」と思うひとも多いのではないでしょうか。


結論から言いますと、パピーのワンちゃんに離乳食は与えなくてよいです。


その理由ですが、環境省による改正動物愛護法によると、「子犬や子猫の販売および販売目的の展示は生後56日(8週)以降でなければならない」と定められています。

そのため子犬が飼い主さんの家族になる頃には、離乳食期は終わっていることになります。


ですから、お迎えしたパピーのワンちゃんには離乳食ではなく、パピー専用のドッグフードを与えてあげてくださいね。


次にミルクですが、これもまた離乳食期が終わっているパピーのワンちゃんには、必ずしも与える必要はありません。しかし、ペットショップからお迎えする際、店員さんからミルクを与えることを勧められるケースもあります。


パピーのワンちゃんは、生まれてから飼い主さんのお宅にたどり着くまで、飼育環境の変化を経験します。なかには、短期間のうちにめまぐるしい移動をするパピーのワンちゃんもいます。

環境の変化を経験することで、何も食べない、落ち着きがない、遊ぼうとしないなど、元気がなくなってしまうこともあるのです。


お迎えしてしばらくのうちは、それまで食べていた食事内容に似たものを与えてあげたほうが、安心して食べてくれるかもしれません。飼い主さんのおうちに来る前に、どのようなミルクを与えられていたかについても把握しておくとよいですね。


しっかりと様子をみて、新しい生活に早く順応してもらうように配慮してあげるべきでしょう。


パピー用ドッグフードの選び方

初めてパピーのワンちゃんをお迎えする飼い主さんのなかには、「フードの種類がたくさんありすぎて、どのフードを選んでいいのかわからない」という声もあります。確かに売り場でもネットでも、数多くのドッグフードが売られていますし、ひとことでパピー用といってもどれがいいのかわからないですよね。


最善策としては、ペットショップやブリーダーのところで食べていたドッグフードがあれば、それを用意することです。


お迎えするときにドッグフードを切り替えてしまうと、かえって下痢や嘔吐などの問題が発生してしまうことがあるかもしれないので、まずはペットショップやブリーダーのところで食べていた、離乳食期後のドッグフードを引き続き与えることをおすすめします。


パピーのワンちゃんは食べ慣れているものを与えられることで、新しい環境でも安心感が持てるはずです。環境の変化によるストレスはできる限り減らしてあげたいものです。


パピーのワンちゃんへのごはんの回数と与え方

離乳食期以降から生後6カ月くらいまでは、成長が著しい時期なので、たくさんの栄養とエネルギーが必要な時期です。とはいえ、パピーのワンちゃんは胃袋がまだ小さいため、一度にたくさんの量を食べることはできません。


理想的なごはんの回数は、空腹による低血糖を起こりにくくするため、1日3回から4回に分け、時間の間隔は約8時間くらいで与えるとよいといわれています。


与え方ですが、自由に食べられるようにと置きっぱなしにするのはよくありません。食べ物に興味を持たなくなったり、偏食になってしまったりする可能性が高いです。


ごはんを出すときは、飼い主さんの指示(マテ・おすわり・ヨシ)に従うように躾をしつつ与えるようにしましょう。


パピー用のドッグフードを与える期間

「パピー用のドッグフードはいつまで与えればいいの?」と疑問に思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。


一般的には、チワワやトイプードルなどの超小型犬は生後8カ月頃まで、ダックスフンドやジャックラッセルテリアなどの小型犬は生後10カ月頃まで、柴犬やシュナウザーなどの中型犬は生後12カ月頃まで、ゴールデンレトリバーや秋田犬などの大型犬は生後18カ月頃が目安となっています。


このように、体の大きさによってパピー用のドッグフードを与える期間は異なります。ドッグフードの袋に記載されていますので確認をしてみてください。


パピー用から成犬用のドッグフードへの切り替え時期は非常に重要です。なぜかというと、パピー用のドッグフードは少量でも栄養が摂取できるように栄養価が高く設定されているからです。


成犬になったにもかかわらず、高栄養のドッグフードを食べ続けていると肥満の原因になったり、消化機能に負担がかかり過ぎたりします。


ただし、切り替え時期にはまだ早い気がするものの、肥満の傾向がみられるときは、切り替えを少し早めたほうがよいかもしれません。飼い主さんが判断しかねる場合は、獣医師に相談するとよいでしょう。


パピーの時期に必要な主な栄養素とは?

パピーのワンちゃんは離乳食期が過ぎてからの成長は早く、骨格や筋肉、歯といった体の組織をつくるためにたくさんの栄養が必要になります。


パピーのワンちゃんの健やかな成長を促すために特に必要とされている栄養素とその働きは以下の通りです。


DHA

主な働き:脳と目の発達を促す


離乳前のパピーのワンちゃんは、母乳から直接DHAを摂取していましたが、離乳後はできなくなるため、DHAを含むドッグフードを与えるようにしてください。学習能力や記憶力の発達に大きな役割を担います。


タンパク質

主な働き:血液、骨、筋肉、皮膚・被毛をつくるもとになる


タンパク質は健康な体をつくるにあたり重要な栄養素です。タンパク質が不足すると免疫機能が低下してしまうため、皮膚にトラブルが起こる、慢性の下痢になる、寄生虫に感染しやすくなるなどの症状が起こりがちになります。逆に過剰に与えすぎると、腎臓に負荷がかかりやすくなり、肝臓機能に低下がみられるようになるため注意が必要です。良質なタンパク質をバランスよく与えてあげてください。


ミネラル類

主な働き:骨の発達と成長をサポートする


ワンちゃんは体内でミネラルをつくることができないので、食事で摂取する必要があるため、ミネラルが配合されたドッグフードを食べることが大切です。ミネラル不足のワンちゃんは、土を食べる、おしっこをした後に自分の性器を舐める、食糞するなどの行為がみられるようになります。変わった行為を繰り返し起こしている場合は、ミネラル不足が考えられるため、動物病院を受診するようにしてください。


脂質

主な働き:体細胞、筋肉、神経、体の組織をつくる


脂質の主な働きは、エネルギー源になるほか、体温保持や臓器の保護などが挙げられます。また、炎症を抑える働きもあります。成長が著しいパピーのワンちゃんや健康なワンちゃんには、脂質はとても必要性が高い成分ですが、成犬になってから与えすぎてしまうと肥満の原因になってしまいます。


カルシウムとリン

主な働き:骨や歯を丈夫にする


パピーのワンちゃんに必要な栄養素は、細胞を正常に働かせるミネラルが必要不可欠ですが、なかでもカルシウムとリンはとても重要な成分です。この2つの成分は、摂取のバランスが重要で、バランスが取れていないと低カルシウム血症や高リン血症が生じ、骨の成長に障害がみられることもあります。


パピーのワンちゃんに与えてはいけない食べ物とは?

パピーのワンちゃんに与えてはいけない食べ物をご紹介する前に、全年齢のワンちゃんに与えてはいけない食べ物をご紹介します。


口にしたら命にかかわることもあるため、ぜひとも知識を持つようにしてください。


【重要】全年齢のワンちゃんが食べてはいけない食べ物

ワンちゃんには、口にしたら命にかかわる食べ物や飲み物があります。わりと知られていなかったり、意外だと思われたりする飲食物が少なくありません。ぜひ参考にしてください。


『食べ物』

・ネギ類(玉ねぎ、長ねぎ)

・チョコレート

・ぶどう

・イチジク

・レーズン

・プルーン

・ドライフルーツ

・グレープフルーツ

・香辛料(わさび、からし、コショウ、唐辛子など)

・甲殻類(カニ、エビなど)

・生卵

・生の豚肉、鶏肉

・鶏の骨

・ナッツ類

・キシリトール など


『飲み物』

・コーヒー

・ココア

・紅茶

・アルコール類

・牛乳 など


これらの食べ物や飲み物を誤ってワンちゃんが口にしてしまうと、下痢や嘔吐、意識障害、最悪の場合は命にかかわることもあるため、十分な注意が必要です。


また、ひとが食べたり飲んだりしているものをワンちゃんに与えることは避けるべきです。ひとの飲食物はワンちゃんにとって高カロリー過ぎたり、消化がしにくかったりします。味付けがされている飲食物の中に、ワンちゃんにとって有害とされる成分が含まれていることもあります。


たとえワンちゃんが欲しがっても与えるべきではありません。ワンちゃんの健康を最優先にすることを心がけてください。そして、与えても大丈夫かどうか判断に迷うときは獣医師に相談するようにしましょう。


パピーのワンちゃんは避けるべき食べ物・飲み物

全年齢のワンちゃんに与えてはいけない食べ物にプラスして、パピーのワンちゃんには与えてはいけない、避けるべき食べ物がありますのでご紹介していきます。


まず挙げられるのは、硬いものです。


パピーのワンちゃんの乳歯は、生後4カ月頃から抜け始め、1歳になるまでに永久歯が生えそろいます。(※個体差があるので目安としてください。)


この時期にあまりにも硬いガムやジャーキーなどを与えてしまうと、歯が折れてしまうことがあります。ひとと同じく、一度失った永久歯は二度と生えてきませんので十分な注意が必要です。


次に気をつけたいものは、消化がしにくいものです。


パピーのワンちゃんはまだ消化機能が未発達なため、肉類や生野菜、バナナを与えるのは生後半年を経過してからにしましょう。


カリカリのドライタイプのドッグフードも与え始めは食べにくそうにするかもので、ふやかして与えることがおすすめです。ウェットフードと混ぜてあげてもよいでしょう。


ミルクや牛乳を与える場合は、ワンちゃん専用のものにしてください。ひとの牛乳はワンちゃんにとってカロリーが高く、乳糖(ラクトール)の含有量が多すぎます。胃腸に負担がかかり、下痢の原因になります。水で薄めて与えることも避けるべきです。


動物病院を受診すべき?食後にみられる気になる行為

パピーのワンちゃんがごはんやおやつを食べた後、次のような行為をしている場合は、気が付いた時点で速やかに動物病院を受診すべきです。

頻繁に体のどこかを掻いている場合

頻繫に体のどこかを掻いている場合は、何かしらのアレルギーを起こしている可能性が高いため、動物病院を受診すべきです。その際は、どのようなものを与えたか、しっかりと答えられるようにしておいてください。


獣医師に相談の上、アレルギー検査を受けてみるとよいでしょう。ただし、パピー期にアレルギーだと判定された食べ物や草花でも、成犬になってから再検査をするとアレルギーではなくなっていることもあります。逆にアレルギーが増えていることもあります。


下痢や嘔吐をしている場合

パピーのワンちゃんは消化機能が未発達なので、フードの変更や食べ過ぎ、長時間の空腹などにより下痢や嘔吐を起こしてしまうことがあります。また、環境の変化によってストレスを感じてしまっていることも考えられます。


長く続く下痢や嘔吐がみられるときは、寄生虫や感染症にかかっていたり、食物アレルギーだったりする可能性もあります。


そのような状態を改善しないでいると、ワンちゃんの体はどうにかして栄養を取り込もうとします。そのような状態が長ければ長いほど、やがて下痢が治まって消化機能が良好になっても、摂取した栄養を取り込むような体になっているため、少量の食事でも太りやすくなりがちです。


よって、下痢の原因が何であるかを早急に突き止め、改善する必要があるのです。下痢や嘔吐を繰り返している場合は、早めに動物病院を受診し、獣医師に相談するようにしましょう。


まとめ

パピーのワンちゃんにあげたいごはんや栄養のこと、与えてはいけない食べ物についてご紹介しました。


パピーのワンちゃんには、離乳食期が終わってから成犬になるまで、その期間に応じた栄養素とエネルギーがたくさん必要であることがわかりました。


特に必要な栄養素は、DHA、タンパク質、ミネラル類、脂質、カルシウムとリンでしたね。これらを過不足なく、バランスよく与えてあげることで健やかな成長をサポートできるでしょう。


パピーのワンちゃんが食後に体のどこかを搔いていたり、下痢や嘔吐を繰り返し起こしていたりする場合は、迷わず動物病院を受診すべきです。早めに処置を行えば、改善も早くなります。


愛くるしいパピーのワンちゃんですが、食事やおやつの習慣、トイレトレーニング、ほかのワンちゃんとの接し方など、パピー期にしっかりとした躾をすることはとても重要なことです。飼い主として責任をもって躾をし、たくさんの愛情をもって育ててあげてください。