
硬さにも種類があるおやつ、犬にピッタリなのはどれ?
犬のおやつには、とても柔らかいものから、「こんなに硬いものを与えて大丈夫なの?」と驚くほど硬いものまでたくさんのおやつが売られていますよね。今回は柔らかいおやつと硬いおやつのそれぞれの特徴やメリットとデメリットについて解説します。愛犬のおやつ選びに悩んでいる飼い主さん、ぜひ参考にしてみてくださいね。

柔らかいおやつの特徴とは?
柔らかいおやつは、犬種を問わず、パピーやシニア犬でも食べやすいこと、消化がよいことが特徴です。
一般的に犬に与える「柔らかいおやつ」には、以下のようなものが挙げられます。
・柔らかいジャーキー
・乳製品:チーズ・ヨーグルト
・ビスケットの類:ビスケット・クッキー・パンタイプのもの
・野菜類:さつまいも・かぼちゃ
・フルーツ類:スイカ・バナナ・りんご
ひと言でおやつといっても、飼い主さんの認識によっては、おやつではなくドッグフードのトッピングという食べ物もあるかと思います。
個体差はありますが、犬は3歳以降になると歯周病のリスクが高くなり、噛む力が弱くなる傾向があります。
基本的におやつは、躾が成功したときやお留守番ができたときのご褒美として与えるものです.
ただ、食欲不振だったり、胃腸の調子がよくなかったりするときは、消化のよい柔らかいおやつを栄養補給として与えてあげるとよいでしょう。
「ドッグフードだけでは栄養が不足しているのでは?」と心配な場合は、柔らかく、そして栄養価が高いおやつを栄養補助として与えてあげてもいいですね。
それでは次は、柔らかいおやつを与えるメリットとデメリットについても、それぞれを詳しく解説していきます。
柔らかいおやつのメリット
柔らかいおやつを与えるメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。以下のようなことが考えられます。
・躾のご褒美として与えやすい
・消化しやすい
・手でちぎりやすい
・即時にエネルギーになりやすい
・パピーやシニア犬は食べやすい
・ドッグフードを受けつけないときの栄養補助になる
特徴でもお伝えしたように、柔らかいおやつはどの犬でも食べやすく、消化がよいものが多いです。
食欲不振のときや胃腸の調子がよくないときには、ドッグフードの栄養補助として与えてあげるとよいでしょう。
また、柔らかいおやつは手で簡単に犬が食べやすいサイズにできるものが多いため、飼い主さんが与えやすく、犬が食べやすくなるので躾のご褒美として適しています。
柔らかいおやつのデメリット
柔らかいおやつのデメリットとして考えられることは、すぐに食べ終わってしまうため、犬が「もっと欲しい」という要求が多くなることではないでしょうか。
柔らかいおやつは硬いおやつと比べると、カロリーが高いものが多いため、犬からの要求に応えることは避けるべきです。
おやつの与え過ぎによって体重が増加する、ドッグフードを食べずにおやつの要求ばかりしてくるなどという可能性が高まります。
また、脂肪分の多いおやつを食べ過ぎると犬の内臓に負担がかかりやすくなります。
柔らかいおやつでも低脂肪タイプのものや、カロリーが低いものを選ぶようにしましょう。

硬いおやつの特徴とは?
長く味わえる硬いおやつは、犬にとってストレス解消になったり、歯や顎を丈夫にしたりといった特徴があります。
一般的に犬に与える「硬いおやつ」には、以下のようなものが挙げられます。
・ジャーキー
・歯磨きガム
・牛皮ガム
・動物の骨、角
・煮干し
硬いおやつは噛む時間が長くなるため、歯石が付きにくくなる、歯周病の予防になるといった効果が期待できます。
また、歯が丈夫で健康体な成犬には、動物の骨や角、GoDoggy商品では鹿の角などといった「硬さを十分に楽しめるおやつ」がおすすめです。
そうでない犬でもある程度の硬さのあるGoDoggyのヒマラヤ産ヤクチーズなどのおやつを食べることで、ストレスを軽減できたり、安眠効果を得られるようになったりすることが期待できます。
硬いおやつといっても、商品によって硬さは異なるため、犬の歯や噛む力、飲み込む力、消化力に合ったものを選んで与えてあげてくださいね。気になる場合は、獣医師にあらかじめ相談することをお勧めします。
それでは、硬いおやつのメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。
硬いおやつのメリット
硬いおやつを与えることのメリットは、以下のようなことが挙げられます。
・歯や顎を丈夫にする
・歯磨き効果が期待できる
・ストレス解消になる
・長持ちする
・注意をそらせる
硬いおやつは噛む回数が多いため、歯や顎を丈夫にする効能が期待できます。
また、長時間カミカミすることで、歯に挟まった食べかすや歯石を除去できるといったメリットもあります。
そして、犬はすぐにでもお散歩に行きたいのに、その時はどうしても飼い主さんが行けないときなどには、硬いおやつを与えて注意をそらすようにするとよいでしょう。
長持ちしますし、犬のストレス解消にもつながります。
硬いおやつのデメリット
永久歯がまだ生え揃っていないパピー、虫歯や歯周病になっている、またはその可能性が高い犬、明らかに飲み込む力が弱くなったシニア犬に硬いおやつを与えることは避けるべきです。
また、さらに注意すべき点としては、たとえ歯が丈夫な成犬でも、長期間に渡って継続的に与え続けると、歯が摩耗する可能性が高くなるかもしれないということをお伝えしておきます。
そして、硬いおやつでも時間をかけて噛み続けると、やがて丸飲みできるほどの大きさになることもあるので十分な注意が必要です。
硬いおやつに限らず柔らかいおやつでも、飼い主さんの目が届くところで与えるようにしてあげてください。

おやつを与える目的と、おやつを選ぶポイント
まずおやつを与える目的を考えてみましょう。おやつを与える目的として多いのは、「躾のご褒美」としてではないでしょうか。
躾のご褒美だとすると、はじめから犬が食べやすい大きさになっているもの、または、その場で飼い主さんが手で簡単に細かくできたり、ハサミで容易に切れたりできるものがよいでしょう。
次におやつを与える目的として、「ごはんの栄養補助として」犬に与えているという声も飼い主さんから多く聞かれます。
シニア犬の場合は、年を重ねるにつれ、飲み込む力が弱くなったり、消化機能に衰えが出たりすることで、ドッグフードの食いつきが悪くなる犬もいます。
そうなると必要な栄養が足りなくなる可能性も出てきますよね。
また、食欲減退気味の犬、妊娠中や産後の犬、病中病後の犬には、栄養価が高いおやつを選ぶ必要があります。
おすすめは、馬肉や鹿肉を原材料とした無添加のおやつです。
アレルゲンが少なく、牛肉や鶏肉などよりも栄養価が高いといわれています。
商品によって柔らかいものも、硬いものもありますが、犬が食べやすいサイズで販売されているものもあり、躾のご褒美やごはんのトッピングに適しています。
昨今では栄養価が高いといわれ、販売されているおやつの種類は数多くあります。
しかし、その時々で犬に合っているかどうか、商品の安全性に問題はないかを見極めることは大切なポイントになるでしょう。
歯に異常がない犬ならば、驚くほど硬い、まるで石のようなおやつでも噛んで食べることができます。
ですが、見た目には異常がないように見えても、シニア犬の歯はもろくなっている可能性が高いので、シニア期に入ったら、これまで与えていたおやつの種類を見直すとよいかもしれません。
まとめ
今回ご紹介した柔らかいおやつと硬いおやつについて、振り返っていきます。
柔らかいおやつ
・犬種を問わず、パピーやシニア犬、歯がもろくなっている犬でも食べやすく、消化がよいという特徴がある
・食欲不振時の犬や病中病後の犬など、栄養不足が気になる犬への栄養補助として与えてあげるとよい
硬いおやつ
・歯石が付きにくくなる、歯や顎が丈夫になるといったように歯のケアに役立つ
・長持ちするため、犬のストレス解消につながる
おやつを与える目的と選び方
おやつは躾のご褒美や栄養補助として与えるべきで、柔らかさ硬さに関係なく、「犬の状態に合ったもの」で、「栄養価が高いものを適量」あげることが大切です。
犬の状態を観察し、その時々で適したおやつを選んであげてください。
柔らかいおやつでも硬いおやつでも、それぞれにデメリットもあるのでその点には注意しましょう。
普段から柔らかいものと硬いもの両方を用意しておくのもよいかもしれません。